フェラーリ、石油会社『シェル』との商業パートナーシップを延長。複数年契約を締結

 2月18日(木)、フェラーリとシェルは今後数年間にわたって商業パートナーシップを延長することを発表した。これによりマラネロのエンジン部門には、2019年末に失ったパフォーマンスをすべて回復させる作業を継続するのに必要な安定がもたらされる。パワーユニットの燃料流量規定に抜け穴を見つけたのではないかという噂が流れたフェラーリは、FIAによる徹底的な調査を受けて、パワーユニットに使われた一部の技術を放棄せざるを得なかった。

 フェラーリとシェルは、フェラーリがイタリアの石油会社アジップとの数十年におよぶパートナーシップに終止符を打った1996年の初めから提携を開始した。フェラーリはシェルによる技術的な情報提供をどれだけ高く評価しているか公言してきており、フェラーリのパワーユニットのために特別に開発された燃料とオイルは、V6エンジンのパフォーマンス改善に寄与した。

 2022年からはバイオ燃料が導入されるが、強固な技術パートナーを持つことは、ハイブリッドパワーユニットの最後の進化におけるフェラーリのパフォーマンス向上の助けになるだろう。というのも、パワーユニットの開発は2022年の初めから凍結されるからだ。

 提携の延長についてのコメントのなかで、フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは次にように語った。

「我々は多くの共通の価値観を共有している。とりわけ優越性、レースへの情熱、チームワークといったことが、この提携関係をモータースポーツの歴史のなかで比類のないものにしてきた。イノベーションパートナーとして、我々はシェルとの協業を継続し、レーシングテクノロジーのモビリティへの移行に取り組む」

「また同様に、2030年までに二酸化炭素排出量をゼロのレベルに到達させるというF1の注目すべき目標に向けた、野心的な課題にも取り組んでいく」

 シェルからはモビリティ担当取締役副社長のイシュトバーン・カピタニーが、F1での認知度の向上と、自動車産業における最高レベルのテクノロジーとの技術協力が可能になる点を称賛した。

「フェラーリとのパートナーシップによって素晴らしい真のイノベーションがもたらされた。シェルは通常イノベーションによって新たな燃料と潤滑油を顧客のために開発している」

「我々は今、ともに非常にエキサイティングな歴史のなかにいる。我々はこのパートナーシップを活用して、コース上での成功を追求するだけでなく、よりクリーンな燃料と潤滑油を顧客のために開発するのだ」