バサースト1000優勝請負人のプレマはティックフォードへ。チーム18も2021年仕様を披露/豪州SC

 RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ(旧VASC)に参戦するフォード系トップチームのTickford Racing(ティックフォード・レーシング)は、レース距離500マイル越えの長距離戦に向け、耐久カップ登録ドライバーとしてアレクサンダー・プレマと、ジェームス・モファットをチームに迎えると発表。かつてDJRチーム・ペンスキー(現Dick Johnson Racing/ディック・ジョンソン・レーシング)でスコット・マクラフランと組み、2019年の『バサースト1000』を制覇した優勝請負人が、新天地で引き続きスーパーカーを戦うこととなった。

 2004年のマカオGPウイナーであり、F1でのサードドライバーやアウディとのル・マン24時間など多彩な経歴を持つフランス出身のプレマは、2012年以降活動の場をオーストラリア大陸に移し、スーパーカー・シリーズに参戦してきた。その間、Garry Rogers Motorsport(ギャリー・ロジャース・モータースポーツ/GRM)、Triple Eight Race Engineering(トリプルエイト・レースエンジニアリング)、そしてDJRチーム・ペンスキーと複数の有力チームを渡り歩いてきた。

 2020年はシーズン開始前にテストに参加していたものの、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の影響で実戦参加することは叶わず。今回のアナウンスは現在38歳のプレマにとって、2シーズンぶりのスーパーカー参戦となる。

「ついにこうして、バサースト1000に戻ってこれるのが決まって最高の気分だ」と、引き続きフォード・マスタング・スーパーカーのステアリングを握ることとなったプレマ。

「昨季はレースを戦う機会を失い、本当に寂しい気分だった。その分だけ今季は優勝リングを僕の手元にコレクションする準備が整っている。とくに、2020年を通じてティックフォードがどれほど進歩したのかを知っていれば、僕はこのカムバックに非常に意欲的に取り組めるってものさ。(耐久カップイベント開催予定の)2021年シーズン後半戦にふたたびオーストラリアに戻り、挑戦を再開する日を楽しみにしている」

 一方、2018年当時チームに在籍したチャズ・モスタートとタッグを組み、耐久カップ戦の“ゴールドコースト600”を制覇したモファットは、チームと4年目のシーズンを戦うことが決まった。

「こうしてティックフォードの彼らの元に戻ってこれたのは最高の気分だ」と、シリーズ参戦11年目を迎えるモファット。

2019年はスコット・マクラフラン(右)とともに『バサースト1000』を制したアレクサンダー・プレマ
プレマ、モファット、そしてトーマス・ランドルの3名がティックフォード・レーシングの耐久カップ登録ドライバーを務める
コドライバーとして毎年のように『バサースト1000』の表彰台を獲得してきたプレマ。2021年もマスタングでの登壇に期待が集まる

■2台体制となったチーム18が『コモドアZB』の2021年仕様カラーリングを公開

「僕らはもう4シーズンをともに過ごしているから、チームを熟知し、マシンの詳細も把握している。そのすべての親しみやすさは素晴らしいことだ」と、ニッサン・アルティマでは3シーズン、さらにホールデンやボルボV60のドライブ経験も有するモファット。

「シーズン終盤戦でタイトル戦線が緊迫した最中でコクピットに座るのは格別なんだ。10月はまだ遠い道のりかもしれないが、ティックフォードのみんなと一緒に鮮烈な結果を残せるよう全力を尽くすつもりだ」

 一方、2015年のドライバーズチャンピオンであるマーク・ウインターボトムに加え、2020年から実力派のスコット・パイが加入し、2台体制となったTeam 18(チーム・エイティーン)は、2台のホールデン・コモドアZBの2021年仕様カラーリングを披露した。

 引き続き、電動工具ブランドの“IRWIN(アーウィン)”のサポートを受けるウインターボトムの18号車について、代表のチャーリー・シュワルコートは「パートナーシップの3年目に、アーウィンツールズの象徴的なカラーで戦うことをとても誇りに思っており、これが18号車としては歴代最高のカラーリングだと感じている」と語った。

「現在のドライバー、チーム、そして専門知識を含めた体制を考えれば、このシリーズでトップ4に喰い込める環境が整った。フロスティ(ウインターボトムの愛称)はシングルカーで我々の冒険に参加して以降、最初から成功へのビジョンを共有し続けてくれているんだ」

 また、2020年は最高位4位と表彰台獲得を逃し、ドライバーズランキング10位に終わったウインターボトムも「これまで以上にトップへ戻る決意が固まっている」と意気込みを語った。

「僕らは毎年この時期に、勝つことにどれだけ“空腹”であるかを発表しているが、このチームの進歩とともに新シーズンへの意欲は例年以上に高まっている。マシンはフロント部でブルーの印象が増し、リヤセクション全体でより象徴的なバニングス・グリーンが追加された。これまでで最高のカラーの1台だよ」と、ウインターボトムも新たな愛機に好印象を抱いている。

「僕らは素晴らしい立場にあり、素晴らしいスタッフと、素晴らしい設備を備えていて、相変わらずお腹が空いている。チーム18が最前線に立ち、いくつもの勝利を追いかけるときが来たようだね!」

ニッサン・アルティマで3シーズン、さらにホールデンやボルボV60のドライブ経験も有するジェームス・モファット
近年は勝利からも遠ざかっている2015年チャンピオンのマーク・ウインターボトム。今季は復活を期すシーズンとなる
チーム在籍2年目を迎えるスコット・パイの20号車も、引き続きDEWALT Racingのカラーリングで戦う