伝説のチューニングブランド「ゲンバラ」が生まれ変わる! エンジンの開発は再びRUFが担当

伝説のチューニングブランド「ゲンバラ」が生まれ変わる! エンジンの開発は再びRUFが担当

MARC PHILIPP GEMBALLA × RUF Automobile

マーク・フィリップ・ゲンバラ × RUF オートモービル

1980年代以来の「ゲンバラ」と「RUF」のコラボレーション

かつてポルシェを中心に数々のスーパースポーツを独自の美学でリファインし、チューニングブランドとして一世を風靡しながら数奇な運命を辿った「ゲンバラ(GEMBALLA GmbH)」。往年のエンスージアストにとっては懐かしいそのゲンバラが、創始者ウーべ・ゲンバラの子息であるマーク・フィリップ・ゲンバラによって「マーク・フィリップ・ゲンバラ(MARC PHILIPP GEMBALLA GmbH)=MPG」として生まれ変わり、現在もなおポルシェチューナーとして名を馳せるRUF オートモービルとエンジン開発でコラボレーションする。

マーク・フィリップ・ゲンバラがRUFと提携

ポルシェ959にインスパイアされた「サンドプロジェクト」

マーク・フィリップ・ゲンバラは27歳の若き起業家であり、父譲りのスポーツカー好きが高じてこれまでにアストンマーティン、メルセデス・ベンツ、ポルシェなどのスポーツカーブランドでキャリアを築いてきた。そして彼の父、ウーべの死からちょうど10年を迎えた2020年に、オフロード対応のスポーツカーを生み出す計画「サンドプロジェクト」をスタートした。

このプロジェクトは、マーク・フィリップ・ゲンバラがポルシェ959にインスパイアされたオン/オフロードに対応するスーパースポーツ(タイプ992のポルシェ911ターボSがベース)をリリースする計画で、すでにこの春に生産予定の10台は完売済み。このプロジェクトにはビジネスパートナーとしてアクラポヴィッチやKW、ミシュラン、KLKモータースポーツなど錚々たるメンバーが名を連ねるが、心臓部であるエンジンの開発はRUFが担当する。

マーク・フィリップ・ゲンバラがRUFと提携

時を超えて実現した夢のタッグ

そもそもウーべ・ゲンバラとRUFを率いるアロイス・ルーフは1980年代にパートナーシップを結んで車両開発を行っており、今回MPGが開発するスーパースポーツのエンジンをRUFが手掛けるのも当然の成り行きだった。RUFオートモービルのマネージングディレクターであるアロイス・ルーフは、マーク・フィリップ・ゲンバラのプロジェクトでこのサクセスストーリーが復活したことを喜び、次のように述べている。

「ウーべ・ゲンバラのクルマで、私はドライビング・プレジャーの勇気ある、そして過激で妥協のない表現を今も連想します。彼の息子であるマーク・フィリップと一緒に仕事ができることを楽しみにしています」

同様にマーク・フィリップ・ゲンバラもRUFオートモービルとのコラボについて語る。

「私たちは、父が信頼したビジネスパートナーと一緒に仕事をすることを楽しんでいます。彼らの多くは、今日の自動車業界をリードするサプライヤーに数えられており、数十年の経験に加えて私たちが目指す基準を熟知しており、何が重要なのかを完全に理解しています」

「私の父は技術的な専門知識だけでなく、アロイス・ルーフの高品質な基準と実証済みの作業方法を信頼していました。そのため、エンジン開発のパートナーとしてRUFオートモービルを選んだのは自然な決断でした。この特別な友情とパートナーとしての関係を続けられることを嬉しく思います」

マーク・フィリップ・ゲンバラがRUFと提携

911ターボSのボクサーシックスをベースに750ps超へとチューニング

 

このプロジェクトでRUFが手掛けるエンジンは、タイプ992のポルシェ911ターボSが搭載する3.7リッター水平対向6気筒ツインターボがベース。パワースペックはノーマル比でプラス100psの最高出力750ps超、最大トルクは930Nm超へとRUFの手によりチューンされる。

MPGのテクニカルディレクター、モーリッツ・レナーは「膨大なパワーリザーブにもかかわらず、このエンジンは最新のEURO6排出ガス規制に適合しており、最も厳しいWLTPとRDEテストを受けています」と説明する。こうして大幅なパワーアップを実現する“パワード by RUF”プログラムは、サンドプロジェクトのみならず既存の992型ポルシェ911ターボ(あるいは911ターボS)にも提供される。

ワールドプレミアは2021年春を予定しており、この車両に関するさらなる詳細な情報は近日中に発表される予定だ。