「関わる全ての人がランクアップできるように」ランクアップレーシング始動/全日本ロード

 2021年シーズン、全日本ロードレース選手権に新たなチームが参入する。その名は、ランクアップレーシング。最高峰のJSB1000クラスにベテランの江口謙、ST1000クラスに梶山知輝(トシキ)がフルエントリー。ジェゲデ・ゼカライヤがST1000クラスにスポット参戦する。

 ランクアップとは、チームオーナーの坂本久義が代表を務める物流事業会社の会社名であり、坂本自身もライダーとして鈴鹿4耐に参戦予定となっている。

「若い頃にレースをしていましたが、70歳前後の方もレースを楽しんでいるのを目の辺りにして“これなら自分にもできる”と思い再びサーキットを走り始めました」と坂本代表。

「それから、あれよという間に仲間が集まり、全日本ロードレース選手権に参戦することになってしまったという感じです。“ランクアップ”という会社名は、自分たちも含めて関わる人、全てがランクアップできるような仕事をしていきたいという思いでつけました」

「レースでは、ウチでチャンピオンを獲るというよりは、若手ライダーがステップアップするきっかけになればいいと思っています。また、私のように若い頃にレースをしていて、また走りたいと思っている方にもお力になれるので、声をかけていただければと思います」

2021年全日本ロード JSB1000クラス:江口謙(RankUp Aprilia)
2021年全日本ロード JSB1000クラス:江口謙(RankUp Aprilia)

 2004年以来、実に17年振りにJSB1000クラスにフル参戦することになった江口。マシンはアプリリアRSV4にブリヂストンの市販スリックタイヤとなる。

 江口は「昨年、ゼックのメカニックとしてアプリリアRSV4に初めて触れました。とてもいいマシンですし、欧米ではドゥカティに匹敵するほど人気があるのですが、すぐに手に入るパーツが少なく、一般ユーザーが楽しめる環境が十分ではないと感じました」と語る。

2021年全日本ロード JSB1000クラス:江口謙(RankUp Aprilia)
2021年全日本ロード JSB1000クラス:江口謙(RankUp Aprilia)

「今回、ランクアップさんからお話をいただき、自分が走りながらパーツを開発していければというスタンスで参戦します。誰もが手にいられるマシン、タイヤでどこまでJSB1000クラスを戦えるか!? ぜひ注目してください!」

 チーム名は、RankUp Apriliaとなり、江口のEGUKEN Garageでベテランメカニックの平湯恵介氏と共にマシンメンテナンスを行っていく。

2021年全日本ロード ST1000クラス:梶山知輝(RankUp Aprilia)
2021年全日本ロード ST1000クラス:梶山知輝(RankUp Aprilia)

 そして全日本ロードST1000クラスにデビューするのが梶山知輝だ。現在26歳だが、レース経験は浅く、2018年は筑波ロードレース選手権CBR Dream Cup エキスパートでランキング3位。昨年からアプリリアRSV4で筑波ロードレース選手権ST1000クラスに参戦し、ランキング2位となっている。

 梶山知輝は「まずは、全日本ST1000クラスにチャレンジできるチャンスをいただいたことを坂本代表を始め、チームの皆さんに感謝いたします。初めて尽くしのシーズンになりますが、毎戦ライダーとして成長して、アプリリアRSV4のポテンシャルを少しでも引き出せるように全力を尽くします」と述べた。

2021年全日本ロード ST1000クラス:梶山知輝(RankUp Aprilia)
2021年全日本ロード ST1000クラス:梶山知輝(RankUp Aprilia)

 まだ筑波サーキット以外でレースをした経験がないこともあり、事前テストなどで、どこまでタイムを詰められるかがカギとなってくるだろう。梶山知輝もRankUp Apriliaからのエントリーになる。

2021年全日本ロード ST1000クラス:ジェゲデ・ゼカライヤ(RankUp Aprilia)
2021年全日本ロード ST1000クラス:ジェゲデ・ゼカライヤ(RankUp Aprilia)

 スポット参戦となるゼックは、筑波と岡山ラウンドにエントリー予定。また、ESBKスペインスーパーバイク選手権Open 600に参戦する準備を進めていると言う。

2021年 MFJ CUP JP250:梶山采千夏(RankUp WingStone)
2021年 MFJ CUP JP250:梶山采千夏(RankUp WingStone)

 また、梶山知輝の妹の梶山采千夏がRankUp WingStoneとしてMFJ CUP JP250にフルエントリー。昨年NATランキング3位となっているだけにシリーズチャンピオンを狙って行く。

「RankUp WingStoneという恵まれた環境でレースができることを感謝いたします。MFJ CUP JP250では、国際ライセンスのライダーに胸を借りて精一杯ぶつかっていき、自分自身のライディングを高めて行きたいと思っています。鈴鹿4耐では、初めてST600マシンに乗るので、こちらも、いい走りができるようにランクアップして行きたいですね」と梶山采千夏。

 鈴鹿4耐には、2台体制で参戦予定。梶山采千夏と坂本代表とペアを組み参戦予定となっている。総監督を務める中野誠司もリターンライダーのひとりでもあり、鈴鹿4耐にはライダーとしてチームアドバイザーの高橋俊夫とペアを組む予定。

 チームとしてのデビューレースは3月6日の筑波ロードレース選手権開幕戦となる。

2021年 MFJ CUP JP250:梶山采千夏(RankUp WingStone)
2021年 MFJ CUP JP250:梶山采千夏(RankUp WingStone)
2021年全日本ロード ST1000クラス:梶山知輝(RankUp Aprilia)
2021年全日本ロード ST1000クラス:梶山知輝(RankUp Aprilia)
2021年全日本ロード ST1000クラス:梶山知輝(RankUp Aprilia)
2021年全日本ロード ST1000クラス:梶山知輝(RankUp Aprilia)