マクラーレンF1首脳陣「2021年の目標はメルセデス&レッドブルにさらに近づくこと」

 マクラーレンF1の2021年型マシン『MCL35M』の発表会に際し、マクラーレン・レーシングのチーフエグゼクティブオフィサーであるザク・ブラウンとマクラーレンF1のチーム代表アンドレアス・ザイドルはともに、上位チームとのギャップを縮めることが今年の目標であると語った。

 マクラーレンは、2015年から2017年はホンダ、2018年から2020年はルノーのパワーユニット(PU/エンジン)を使用してきたが、今年、チャンピオンであるメルセデスのパワーユニットにスイッチする。マクラーレンは1995年から2014年までメルセデスエンジンを搭載し、この期間にタイトル獲得も成し遂げてきた。

 2017年にはランキング9位にまで後退したマクラーレンだが、順調に改善を果たし、2020年にはF1コンストラクターズ選手権3位を獲得した。

 新車発表会の日、ブラウンは「困難ではありながら報いを得られた2020年を終え、今シーズンに向けてリセットボタンを押して、改めてグリッド最前線を目指して歩み続ける」とコメントした。

「このチーム、そしてここまで共に成し遂げてきた進歩を誇りに思っている。まだ長い道のりがあるが、このチームには素晴らしい精神があり、この旅路を進むにつれて、より強力なチームへと成長しつつある」

マクラーレンの2021年型マシン『MCL35M』
マクラーレンの2021年型マシン『MCL35M』

 ブラウンは、近年の進歩にポジティブな感触を持ってはいるが、まだタイトル獲得を考えられる段階ではないと強調した。

「今のF1は、全体的に互いの差がとても小さい。とはいえ、我々は今、(トップを目指して)進み続けている途中であり、現時点でタイトルに挑戦するというのは非現実的だ」

「我々が目指しているのは、メルセデスとの差を縮めることだ。彼らは2021年もまた最速だと予想される。(技術)規則に大きな変化はないから、全体的な序列が2020年から大幅に変わるとは考えづらい。互いの差は縮まると思うがね」

「我々は(2020年最終戦の)アブダビを迎える時点では、3位、4位、5位を獲得できる力を持っていた。今年はさらに僅差での戦いになると予想している。我々にできることは、最速のチームとのギャップを縮めることだ。競争が非常に激しくなるだろうから、それ以外のことを予想することはできない」

マクラーレンの2021年型マシン『MCL35M』
マクラーレンの2021年型マシン『MCL35M』

 ザイドル代表は、一歩前進できる要素は揃っているとして、メルセデスおよびレッドブルとの差を縮め、昨年3位争いをしたライバルたちとの差は広げていきたいと語った。

「昨年3位を獲得したのは素晴らしい成果だった。去年のライバルたちと、今年もまた熾烈な戦いを繰り広げることになるだろう。だが、我々には、F1で3年目となるランド(・ノリス)がおり、F1の明確な基準ともいえるダニエル(・リカルド)がチームに加わる」

「マシン後部にはチャンピオンを獲得してきたメルセデスのパワーユニットを搭載する。一歩前進するために必要なすべての要素が揃っているといえるだろう」

「前にいるマシン、つまりメルセデスとレッドブルとの差を縮めたい。去年は一歩近づくことができた。同時に、前進して周囲のライバルたちを引き離したい。楽観的になれる理由はたっぷりあるものの、現実的に考える必要があり、実際そのように物事を見ている」