コンセッション適用による開発継続でパフォーマンス向上のチャンス/2021年MotoGP展望 アプリリア編

 2020年シーズンのロードレース世界選手権MotoGPでは、エンジンのVバンク角変更など、マシンに大きな改良を施したアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ。

 エースライダーのアレイシ・エスパルガロも開幕前のテストでは新型マシンに対して手ごたえを感じていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で変則的なシーズンとなった2020年は、8位が最高位でランキングは17位に留まった。

 また、アンドレア・イアンノーネは2019年のマレーシアGPで受けたドーピング検査で陽性と判断され、2020年4月の段階で18カ月間の資格停止処分を受け、2020年の参戦が不可能となった。このためテストライダーのブラッドリー・スミスが代役として参戦。スミスの後任としてテストライダーに起用されたロレンツォ・サバドーリも、終盤3戦に実戦参加した。

 2021年はアレイシが引き続きエースライダーとして参戦。アレイシのチームメイトとしては、アンドレア・ドヴィツィオーゾやカル・クラッチローの名前も上がったが、実現しなかった。また、イアンノーネは資格停止の決定を不服として控訴していたが、最終的に2019年12月17日から4年間の資格停止処分を受けてしまったことにより、2021年の契約更新は不可能となった。これにより、スミスとサバドーリはテストライダーを務めると共に2020年と同様にレギュラー参戦となる。暫定エントリーリストではサバドーリの名前が上がっていたが、プレシーズンのテストの内容を見て、どのレースにどちらが参戦していくかを決定するという。

 2021年はエンジン開発が凍結されるが、コンセッション(優遇措置)を持つアプリリアはシーズン中のエンジン開発が許されている。ただし、開幕戦のみは全車2020年スペックのエンジンで臨むことが決まっている。いずれにしても、2021年に向けてマシンのパフォーマンスを向上できるかどうかがアプリリアの課題となるだろう。

2020年MotoGP:ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)
2020年MotoGP:ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)