「911も真っ青の魔改造ケイマン、現る」セミパイプフレーム化まで行って仮想GT3仕様を具現化【幻の東京オートサロン2021】

「911も真っ青の魔改造ケイマン、現る」セミパイプフレーム化まで行って仮想GT3仕様を具現化【幻の東京オートサロン2021】

「ケイマンにGT3があれば…」を具現化!

リヤセクションはパイプフレーム化を敢行

911GT3Rやカップカーといったポルシェ製作のレーシングベース車両を超越する存在を目指し、埼玉県の“エムズマシンワークス”が製作したのがこの987ケイマンだ。

室内空間を残してリヤ周りはバッサリとカットしてパイプフレーム化。心臓部には約450psを発生する997カップカーの3.8Lユニット(M97/78型)を搭載し、ミッションにはヒューランドNLTセット。モーテックM800との連携によってパドルシフト化も実現している点も見逃せない。

リヤの足回りはストラット式からオリジナルのマルチリンク式に変更後、さらなるタイムアップを目論み、レーシングカーさながらのインボード式へと大改造。ちなみに製作イメージはル・マンを走った911GT1とのこと。ダンパーはエレメントスポーツ製で、HALのスプリングを組み合わせる。


溶接留めロールケージが覆い尽くすコクピットは超スパルタン仕様だ。パドルシフト化されているためシフトレバーなどは撤去される。なお、リヤセクションのパイプフレーム化により、車重は100kg軽くなったという。

エクステリアの作り込みも徹底的。997ポルシェのヘッドライトが移植され、ボンネット以外の外装パネルは全てオリジナルのボディキットに変更されている。リヤフェンダーも大胆に拡大されており、車幅は1950mmに到達。GT3Rも真っ青の迫力を見せるこのエアロキットは、ストリートバージョンがすでに市販化済みだ。

ハブは何とセンターロック式を採用。これはスーパーGT300用のボルクレーシングホイール(センターロック)を装着するために、自社で製作したスペシャルというから恐れ入る。タイヤは295/35という極太サイズのアドバンA050だ。

リヤパイプフレーム化に伴いホイールベースは85mm延長するが、ミッドシップではまだ足りないほどとか。「RRのショートホイールベースなのに速く走れる911は、やはり偉大だと思いますね」とエムズマシンワークス代表の水本さん。

5年前に製作をはじめ、コツコツと進化させてきたこの魔改造ケイマンはセットアップ段階であっさりと筑波58秒070をマーク。当面の目標は56秒台入りとのことだが、タイムアタック専用機にするつもりはなく、あくまでサーキットを楽しく&カッコ良く走れるリアルチューンドを目指しているそうだ。

●取材協力:エムズマシンワークス 埼玉県川口市新堀794 TEL:048-290-2222