【正式発表】マツダ、2021年限りでIMSA・DPiから撤退。LMDhにも参入せず

 2月12日、マツダは2021シーズンをもってIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のDPiプログラムを終了すると発表し、2023年に正式採用予定となっているDPi後継規則の『LMDh』へも参入しないことが明らかとなった。

 2014年のグランダム/アメリカン・ル・マン・シリーズ合併以来、毎年トップカテゴリーに参戦してきた日本のメーカーは、(アメリカ時間)金曜の午後、モータースポーツ戦略の再編成を発表した。

 マルチマチックが運営を担うマツダのファクトリープログラムでは、2020年シーズンまで2台のRT24-Pで参戦してきたが、2021年はハリー・ティンクネルとオリバー・ジャービスをドライバーとする1台体制に縮小されていた。

 ふたりはジョナサン・ボマリトとともに、1月のシーズン開幕戦デイトナ24時間レースでは3位表彰台を獲得していた。

 マツダの声明によると、「現在のDPiシリーズと将来のLMDhシリーズの内部における評価」ののちに、プロトタイプ・カテゴリーへの参戦終了が決定されたという。

「マツダはレースで長い歴史があり、最近では2020年シーズン中にいくつかのDPiの勝利と表彰台を獲得した。これは我々の『挑戦をやめない』精神の証である」とマツダ・ノースアメリカ・オペレーションズの毛籠勝弘会長兼CEOは声明の中で述べている。

「セブリング12時間レースでの勝利、2020年と2021年のデイトナ24時間での表彰台、2019年と2020年のデイトナでレコード・ラップを、とくに誇りに思っている」

「これらはマツダ・モータースポーツの歴史における重要な成果だ。ドライバー、チーム、パートナー、そしてファンの長年のサポートに感謝し、力強い2021年シーズンに期待している」

 さらには、マツダモータースポーツ・ダイレクターのネルソン・コスグローブは今月末をもってマツダを離れ、モータースポーツ・マーケティングチーフのモー・マレーが残りの期間、DPiプログラムを監督する予定だという。

 マツダのモータースポーツの焦点は、IMSAの運営の下で1月に開始されたシングルメイクのマツダMX-5カップ、および他の形態のグラスルーツ・レーシングに集中することになる。

 マツダの撤退により、2022年のウェザーテック・スポーツカー選手権のDPiクラスにはキャデラックとアキュラのみが残ることとなる。2022年は、ACOフランス西部自動車クラブとIMSAとの新たな共同プロトタイプ規定、LMDh導入前の最後のシーズンとなる予定だ。

 ここ数カ月、少なくとも16のマニュファクチャラーがLMDhのテクニカル・ワーキンググループのミーティングに参加してきた。現在のところ、アウディ、ポルシェ、アキュラが2023年のプログラムを確約している。

「マツダはIMSA史上最強のマニュファクチャラーのひとつであり、IMSAの最高レベルにおいて200以上の勝利を収め、2021年のウェザーテック・チャンピオンシップシーズンを通じて、その数はさらに追加される可能性がある」とIMSAプレジデントのジョン・ドゥーナンは述べている。ドゥーナンは2020年にIMSAに加わるまでは、マツダのモータースポーツ・ダイレクターを務めていた。

「マツダはDPiレースカーのRT24-Pを最初に発表し、セブリング12時間やワトキンス・グレン6時間などの象徴的なイベントで優勝を飾り、ファンからも人気を博した」

「その美しいプロトタイプはレーストラックで見られなくなってしまうが、IMSAが運営する『イデミツ・マツダMX-5カップ・プレゼンテッドby BFグッドリッチ・タイヤ』における我々のパートナーシップに期待しているし、そのシリーズがIMSAのファンに提供する興奮を楽しみにしている」

2021年1月のIMSA開幕戦デイトナ24時間レースでは3位表彰台を獲得したマツダ
2021年1月のIMSA開幕戦デイトナ24時間レースでは3位表彰台を獲得したマツダ