王者DJRが2021年カラーのマスタングを公開。豪州SCは今季、3種類の予選方式採用へ

 オーストラリア大陸最高峰の人気ツーリングカー選手権、RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ(旧VASC)で2年連続のチームチャンピオンを獲得したDick Johnson Racing(ディック・ジョンソン・レーシング/DJR)が、2021年仕様のフォード・マスタング・スーパーカーを披露した。引き続きシェルブランドのサポートを得て、おなじみのカラーリングを採用する。

 また、Tickford Racing(ティックフォード・レーシング)のジェームス・コートニーやキャメロン・ウォーターズ、そしてホールデン・コモドアZBで戦うTeam Sydney(チーム・シドニー)らも2021年仕様を公開したほか、Walkinshaw Andretti United(ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド/WAU)やKelly Grove Racing(ケリー・グローブ・レーシング)などは耐久カップ登録ドライバーのラインアップも発表。今季レギュラーシートを失いTCRオーストラリアに転向したリー・ホールズワースは、チャズ・モスタートのパートナーとしてWAU入りを決めている。

 2021年から新たなタイトルスポンサーを得てシリーズ名称を変更するRSCだが、2月末の開幕を控えて各チームから続々と新体制やマシンカラーリングがお披露目されている。

 そんななか、今季から北米インディカーに本格挑戦を開始するスコット・マクラフランとともにシリーズ連覇を達成したDJRが、新体制でのスタートを切るべく2021年仕様のマスタングをアンベイル。昨季までチームに参画したTeam Penske(チーム・ペンスキー)とのジョイントを解消し、新たなスタートを切るチャンピオンチームは、引き続き地元のビバ・エナジー・オーストラリアの支援を受け、おなじみ“Shell V-Power”のカラーを採用した。

「2017年に彼らをネーミングライツ・パートナーとして迎え入れて以来、シェルとビバ・エナジー・オーストラリアの存在は成功への重要なパートを占めてきた。我々の代表であるディック・ジョンソンと彼らの関係は、レースやビジネスを通じて50年以上に及んでいる。これらは1987年(ATCC時代の)フォード・シエラ以来、チームの礎とも言える部分だ」と語るのは、DJR会長兼CEOのライアン・ストーリー。

 すでに北米へと旅立ったマクラフランの後釜には、昨季までホールデン陣営のErebus Motorsport(エレバス・モータースポーツ)で光る才能を披露してきたアントン・デ・パスカーレの移籍を発表済み。久々のチーム復帰となるウィル・デイビソンと並んで、この伝統のカラーリングを採用したマスタングを走らせる。

 一方、2020年のシーズン中盤にティックフォード・レーシングへ移籍したコートニーは、引き続きステアリングを握るマスタング44号車のカラーリング公開に際し「この洗練された新たな装いのマシンで、2021年シーズンが戦えることを楽しみにしている」と意気込みを語った。

移籍を発表済みのアントン・デ・パスカーレ(左)と、久々のチーム復帰となるウィル・デイビソン(中央)がステアリングを握る
2020年は開幕戦直後に新興Team Sydney(チーム・シドニー)を電撃離脱したジェームス・コートニー
パーソナルスポンサーのBoost Mobile(ブーストモバイル)が引き続き支援し、Boost Mobile Racingのエントリー名で参戦する
ティックフォード・レーシングの6号車、キャメロン・ウォーターズも引き続きモンスターエナジーのカラーを採用する

■決勝レースの形式や開催サーキットに合わせて予選フォーマットを選択

「昨季はあらゆる狂気に見舞われた1年にも関わらず、僕はティックフォードのメンバーとの再会を喜び合えた。ダーウィンでふたたびトロフィーを掲げられたのは最高の瞬間だったよ」と続けたコートニー。

「そして2021年に向けては、こうして適切なオフシーズンを得て充分な準備をし、大いに自信を得ることもできた。新たにクルマを学んだり、チームに慣れる必要もないし、結果を得ることに専念できるのは本当にエキサイティングだ」

 そのティックフォード・レーシングから離脱し、新天地TCRオーストラリアの開幕戦でデビューウインを達成しているホールズワースは、引き続きチームの耐久カップ登録ドライバーを務めるウォーレン・ラフとともにWAUのラインアップに参加することが決まった。

「今季のWAUに参加することができて本当にうれしい。彼らの2020年終盤の戦いぶりを見れば、明らかに実績を積み、進歩しているのが分かるからね。その構築プロセスに加われて光栄だし、チームにとって素晴らしい年になりそうだ」と、モスタートのパートナーに指名されたホールズワース。

 これにより昨季の『バサースト1000』でモスタートとペアを組み表彰台を獲得していたラフは、ブライス・フルウッドと新たなコンビを結成する。

 そして同じく、2017年の『バサースト1000』で当時エレバス・モータースポーツのマシンで勝利を挙げたルーク・ヨールデンは、その際にタッグを組んだデビッド・レイノルズに追随する形でケリー・グローブ・レーシングに加入。マシンをマスタングに代えたウイニング・ペアで、自身21度目の祭典に挑むことを発表している。

 また、シリーズは2月26~28日に開催されるマウントパノラマでの2021年開幕に先立ち、3種類の新たな予選フォーマットをアナウンスし、それぞれイベントに合わせた運用形態を採るとした。

 開幕戦のバサースト500を皮切りに、タウンスヴィル、バサースト1000、ゴールドコーストなどの給油ラウンドで採用される“フォーマット1”は、1回の計時予選に加えてトップ10シュートアウトでグリッドを決定。

 一方、土日2ヒートを開催するサンダウン、タスマニア、ベンド、ウィントン、パース、オークランドなどのスーパースプリント戦で用いる“フォーマット2”は、各10分間のQ1、Q2、Q3を実施。ダーウィンやシドニーではQ1、Q2に加えてトップ10シュートアウトを設けた“フォーマット3”を採用し、タスマニアのシモンズプレインなど混雑必至のショートトラックでは、危険回避のため2日間にまたがった組分け方式で予選が争われる。

ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッドは、リー・ホールズワース(右)の加入とウォーレン・ラフ(左)の残留を発表
ケリー・グローブ・レーシングは、2017年の『バサースト1000』ウイニングペアを継承すべく、ルーク・ヨールデンを起用する
ジェイク・コステッキとゼイン・ゴダードの若手2名を起用するマット・ストーン・レーシングも新カラーを公開した
2020年に創設されたチーム・シドニーは、ファビアン・クルサードを迎えた2年目に向け心機一転。同一カラーリングの2台で挑む