「まるでクルマ版の下町ロケット!」ル・マンを目指して開発が進む究極のロードゴーイングレーサー登場

「まるでクルマ版の下町ロケット!」ル・マンを目指して開発が進む究極のロードゴーイングレーサー登場

イケヤフォーミュラが持てる技術の全てを投入!

ナンバー付きの完全オリジナルマシン『IF-02RDS』

もはや、実写版のサイバーフォーミュラとでも言った方が正しい気もするカスタムカー(?)の登場だ。手がけたのは“イケヤフォーミュラ”。 シャシーからフレームまで完全オリジナルで設計し、試行錯誤の末にナンバーの取得にまで成功した正真正銘のロードゴーイングカーなのである。


チューニングパーツメーカーのイメージが強いイケヤフォーミュラだが、池谷代表が社名に込めたのは「いつかはオリジナルのレーシングカーを作り上げたい」という想いだ。

これまでに開発してきたサスペンションやドライブトレインを中心とした様々な製品群は、この車両を開発するためのノウハウ構築も兼ねたもので、それを理解すると独創的で高性能なパーツへの拘りも納得がいくはずだ。早速、IF-02RDFと名付けられたマシンの細部を見ていく。




IF-02RDFの大きな魅力は、やはり流れるような美しい曲線で描かれたエクステリアだ。コークボトルラインと呼ばれる伝統的なスポーツカーのデザインをモチーフに、現代流の空力マネージメントを取り入れたもので、ドアはお約束のガルウイング方式を採用。カウル類はFRP製、ウイングやミラーなどはドライカーボン製となっている。

サスペンションは前後ともフォーミュラマシンさながらのプッシュロッド型ダブルウィッシュボーンを採用。理想的な軌道ジオメトリーで仕上げられているため、シャープなステアリングレスポンスはもちろん、乗り心地も想像以上に良いのだとか。ちなみに、フロントカウル内に確認できるブラックのボックスは燃料タンクだ。


ホイールはTWSのメッシュタイプで、サイズはフロント19インチ&リヤ20インチの異径セットだ。組み合わせるタイヤは、ミシュランのパイロットスーパースポーツ(F275/30 R335/30)。


コクピットは定員2名分のシートを収めるのがやっとというタイトな空間ながら、ストリートカーらしくダッシュボードはファブリックでカバーされ、フロアカーペットもしっかりと装備。パワーステアリングやエアコンなどの快適装備も完備されている。


リヤカウル内に収まるエンジンはホンダK20AにHKSターボチャージャーを組み合わせた2.0Lターボ仕様で、最高出力は約340psとなっている。ミッションには、イケヤフォーミュラが開発した5速シームレスシーケンシャルを搭載する。

1150kgという車重を考えれば現在のパワーユニットでも十分なパフォーマンスだが、将来的には現在開発を進めているオリジナルの4000cc自然吸気V10エンジン(画像はモックアップ)を搭載するというから恐れ入る。そして最終目標は「ずばりオリジナルマシンでル・マン参戦」とのこと。エンジニア達の夢を叶えた究極のロードゴーイングカー“IF-02RDS”の動向に今後も注目だ。

●取材協力:イケヤフォーミュラ栃木県鹿沼市樅山町427-1 TEL:0289-64-5652