自身5度目の王座奪還へ。コリン・ターキントンは2021年もチームBMWのWSRに残留/BTCC

 BTCCイギリス・ツーリングカー選手権を代表するトップチームとして活躍を演じるWest Surrey Racing(ウエスト・サリー・レーシング)は、2021年も引き続きファクトリー支援を受けるチームBMWのエースにコリン・ターキントンを指名し、契約更新を発表。WSRと14年目のシーズンに挑むターキントンは、BMW330i Mスポーツで自身5度目のタイトル奪還に挑むこととなった。

 また、2020年からBTCCに新規参入を果たした元F1ドライバー、マーク・ブランデル率いるMB Motorsport accelerated by Blue Square(MBモータースポーツ・アクセラレーテッド・バイ・ブルー・スクエア)は、ジェイク・ヒルの僚友にオリー・ジャクソンの起用をアナウンスし、今季からフォード・フォーカスSTへスイッチするチームのラインアップが完成している。

 そして、このオフシーズンにピート・オズボーンとショーン・オランビーによりチーム買収の契約を結び、新体制へと移行したMotorbase Performance(モーターベース・パフォーマンス)は、そのピートの子息であるサム・オズボーンと、昨季もチームに在籍したアンディ・ニートの2名で、引き続き残る2台のフォーカスSTを走らせるとアナウンスした。

 現在38歳でアンディ・ロウズと並ぶ史上最多4度のBTCCドライバーズチャンピオンを獲得しているターキントンは、2020年にライバルのアシュリー・サットン(インフィニティQ50BTCC/レーザーツールス・レーシング)に奪われた王座を奪還すべく、引き続きBMW UKが5年連続でサポートするFRモデルで戦うことを決断した。

「今季もチームBMWのプログラムを継続するというBMW UKからの力強いコンファメーションにより、WSRと僕はふたたび14年目のシーズンをともにすることができる。この体制を毎年のように継続するのは簡単なことではないが、14年もの間、こうしてチームをまとめ上げ、その過程でいくつものタイトルを獲得してきたことは心から誇りに思っている」と語った、キャリア通算56勝を誇るターキントン。

「僕とチームはこの間ともに成長し、その結果として多くの野心、尊敬、信頼を共有してきた。僕自身、このチームのために毎年毎年一歩前進し、ドライバーとして成長したいと思っている。そして彼らも、僕のために毎年のように高いレベルの仕事を続けてくれているんだ」とターキントン。

「だから、引き続き彼らの“トーチベアラー(たいまつ持ち)”として、BMWのタイトル奪還に向けた牽引役を務められることは本当に光栄だし、昨季のBMW330i Mスポーツも脅威的なペースを誇っていたんだ」

 その強力なパッケージをベースに、ターキントンはBMWの戦闘力をさらに改善することで、新シーズンに向けて強力なポジションを維持できると意気込む。

「それには確信がある。すでに最速マシンの1台だったことは明らかで、純粋なスピードでは勝っていたと感じている。2020年は望んだ結末にはならなかったが、敗北からは多くのことが学べるんだ」と続けるターキントン。

「今年はさらに優れたパッケージが提供されると確信しているし、新シーズンには大いに期待を寄せている。冬の間のルール微調整とドライバーのシャッフルは、選手権をさらに盛り上げる要素になる。これまでと同じように、エキサイティングなシーズンが待ち遠しいね」

コリン・ターキントンは、2021年も引き続きBMW UKが5年連続でサポートするBMW330i Mスポーツで自身5度目のタイトル奪還に挑むこととなった
現在38歳で、アンディ・ロウズと並ぶ史上最多4度のBTCCドライバーズチャンピオンを獲得しているコリン・ターキントン
フォード・フォーカスSTへスイッチすることを決めたMB Motorsportは、ふたり目のドライバーに昨季Motorbaseに在籍したオリー・ジャクソンを起用

■「マーク・ブランデルの元で走れるのは光栄なこと」

 新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックの結果、2020年は2台体制にスケールダウンせざるを得なかったWSRだが、チーム代表を務めるディック・ベネットは、創設40周年のメモリアルイヤーに向け、ふたたび3台体制への復帰を計画している。

「2021年に向け、コリンとBMWのペアリングを継続できて心からうれしく思う」と語ったベネット代表。

「2002年にチームに加入したころはまだ10代だったが、シリーズ史上に残る4度のチャンピオン獲得をサポートできたのは本当に特別なことだ。当然、彼のデビュー25周年とチーム創設40周年の節目に向け、すべてのタイトルを獲得することが目標だ」

「年々、競技レベルは熾烈になっているが、彼の分析的アプローチと純粋なスピードは、我々をつねに最前線に立たせてくれるだろう」

 そして2021年シーズンを前に、モーターベース・パフォーマンスから2台のTBL枠(TOCA BTCC Licences)を引き継いで、フォード・フォーカスSTへスイッチすることを決めたMBモータースポーツは、ふたり目のドライバーに昨季そのモーターベースに在籍したジャクソンを起用。新体制の代表を務めるオランビーとは、AmD時代にアウディS3セダンBTCCで共闘した間柄でもあり、ジャクソンとしても「その関係性を活かしたい」と期待を寄せる。

「まさに夢のような体制が整った。2018年にBTCC初表彰台を支えてくれた面々とふたたび戦えることもそうだし、2020年にニューモデルの開発に携わったフォーカスSTを引き継げるのも最高だ」と語ったジャクソン。

「ショーンとふたたび仕事ができるのもうれしいし、マーク(・ブランデル)の元で走れるのも光栄だ」

「僕らは素晴らしい関係を築いているし、彼らのリーダーシップに応えて2021年は笑顔になる瞬間が増えると確信している」

 そのドライバー人事を受け、昨季までMBモータースポーツでヒルとともにFK2型ホンダ・シビック・タイプRを走らせたオズボーンは、モーターベースが持つ2台の枠に移りチームを移籍する形に。この結果、残留組のニートとともにモーターベース枠のフォーカスSTを走らせることとなった。

 また、BTCCを主催するTOCAは、ワンメイクタイヤを供給するグッドイヤーと2026年まで供給契約を延長すると発表している。

2年連続でフォード・フォーカスSTをドライブするオリー・ジャクソン。デビュー時からの車両開発の成果を引き継げるか
新体制へと移行したモーターベース・パフォーマンスは、サム・オズボーン(右)と昨季もチームに在籍したアンディ・ニートを起用する
来季2022年からは共通ハイブリッドの導入も予定するBTCC。グッドイヤーはその新たな技術対応にもあたる