ドライバーたちからは高評価。スーパー耐久参戦の16台が集まりハンコックタイヤをトライ

 2月7日、静岡県の富士スピードウェイでスーパー耐久シリーズに参戦する16台の車両が参加し、スポーツ走行枠のひとつを占有するかたちでタイヤテストが行われた。ST-XからST-5までのさまざまな車両が2021年から導入されるハンコックタイヤを装着し2時間の走行を行ったが、ドライバーたちからはいずれも高い評価が聞かれた。

 2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響による緊急事態宣言発令のため、第6戦鈴鹿が残念ながら開催できなかったスーパー耐久。当初、最終戦後には2021年からワンメイクタイヤとして導入されるハンコックタイヤのテストが予定されていたが、最終戦中止にともない、テストの予定も延期されていた。

 そんななか、2月7日の富士スピードウェイでのスポーツ走行枠のひとつを使い、スーパー耐久車両の占有走行が行われた。この走行枠では16台のS耐参戦車両が参加。ハンコックタイヤを履いて走行した。依然として10都府県で緊急事態宣言が続いていることから、今回の参加チームには御殿場周辺での飲食禁止等がスーパー耐久機構から伝達されるなど、感染拡大防止のための対策が採られながらの走行となった。

 今回の走行には、ST-XはGTNET MOTOR SPORTSのニッサンGT-RニスモGT3、aprのレクサスRC F GT3。ST-3はOKABEJIDOSHA Motorsport、Max Racingのニッサン・フェアレディZ、ST-4は林テレンプSHADE RACINGのトヨタ86、TEAM G/MOTION’のホンダ・インテグラ、ST-5は日本自動車大学校のマツダ・ロードスター、Honda Cars Tokaiのホンダ・フィットといった2020年も参戦した車両が参加した。

 そして、注目のニューマシンも登場した。2020年はクロスボウGT4を走らせていたKTMカーズJapanは、KTMクロスボウGT-Xで参加した。まるでグループCカーのような風貌だが、ヨーロッパで導入が進むGT2用の車両とは異なるものだという。

 また、近年激戦区となっているST-Zには、2020年も参戦したTKRIのメルセデスAMG GT4、Audi Team AS SportのアウディR8 LMS GT4に加え、COMET RACINGのメルセデス、さらにWAIMARAMA EBIとしてポルシェ・ケイマンGT4が登場。そしてトヨタGRスープラGT4がC.S.I. Racing、林テレンプSHADE RACING、HIROSHIMA TOYOPET RACINGの3チームから1台ずつ登場した。今後の体制発表を待たなければならないが、トップドライバーも乗り込んでおり、今後注目を集めそうだ。

 2時間のスポーツ走行枠のなかでは、わずかにトラブルもあったというが、これまでチームの協力を得ながら開発が進められてきたハンコックタイヤに対するドライバーの評価は非常に高かった。

 体制発表前ということもあり名は伏せるが、プロドライバーからは、「クセがなく走りやすい。すごく分かりやすいタイヤですね。ライフも長い」、「ドライバビリティはすごく高い。ドライバーが荷重をかけて曲げる、という基本的なことがやりやすいタイヤです。ピークグリップのデグラデーションがなだらかですごく良い」、「ネガティブな印象はないですね。自分たちの弱点が補えるような印象です」、「全体的に非常に精度が高く、ロングランも一発でもグリップがあり、良い評価です。乗りやすいしウォームアップも早いです」といずれも高評価が聞かれている。

 また、参加したブロンズのジェントルマンドライバーからも「限界が分かりやすい。突発的に姿勢を乱すようなことがないです」、「すべり出しからの挙動がマイルドで、走りやすいタイヤですね。ジェントルマンとしても運転がしやすいです」と扱いやすいキャラクターがうかがえる声が聞かれた。

 今回初めてスーパー耐久チームとの作業を行ったハンコック側も、16台という供給とはいえ大きなトラブルなく走行を終え、まずは安堵したことがうかがえた。参加型のレースであるスーパー耐久において、今回のハンコックタイヤの評価の高さはシリーズの今後の盛り上がりにとってもプラスになりそうだ。

GTNET MOTOR SPORTSのニッサンGT-RニスモGT3
GTNET MOTOR SPORTSのニッサンGT-RニスモGT3
aprのレクサスRC F GT3
aprのレクサスRC F GT3
スーパー耐久占有走行に登場したKTM GT-X
スーパー耐久占有走行に登場したKTM GT-X
ハンコックタイヤを履きピットアウトするTKRIのメルセデスAMG GT4
ハンコックタイヤを履きピットアウトするTKRIのメルセデスAMG GT4
HIROSHIMA TOYOPET RACINGのGRスープラGT4
HIROSHIMA TOYOPET RACINGのGRスープラGT4
C.S.I. RacingのGRスープラGT4
C.S.I. RacingのGRスープラGT4
TKRIのメルセデスAMG GT4
TKRIのメルセデスAMG GT4
林テレンプSHADE RACINGのGRスープラGT4
林テレンプSHADE RACINGのGRスープラGT4
COMET RACINGのメルセデスAMG GT4
COMET RACINGのメルセデスAMG GT4
OKABEJIDOSHA Motorsportのニッサン・フェアレディZ
OKABEJIDOSHA Motorsportのニッサン・フェアレディZ
Max Racingのニッサン・フェアレディZ
Max Racingのニッサン・フェアレディZ
HIROSHIMA TOYOPET RACINGのGRスープラGT4
HIROSHIMA TOYOPET RACINGのGRスープラGT4
Audi Team AS SportのアウディR8 LMS GT4
Audi Team AS SportのアウディR8 LMS GT4
TEAM G/MOTION'のホンダ・インテグラ
TEAM G/MOTION’のホンダ・インテグラ
日本自動車大学校のマツダ・ロードスター
日本自動車大学校のマツダ・ロードスター
Honda Cars Tokaiのホンダ・フィット
Honda Cars Tokaiのホンダ・フィット