最高出力1048bhpのハイパー2+2クーペ「ザ・ナラン」、サーキット用に着脱可能な空力パッケージを開発

最高出力1048bhpのハイパー2+2クーペ「ザ・ナラン」、サーキット用に着脱可能な空力パッケージを開発

The Naran Celare Pack

ザ・ナラン ケラーレ・パック

20分でノーマル仕様に空力パッケージを装着

高級プライベートジェットビジネスを手がけるアミール・ナランによって2020年に創立された「ナラン・オートモーティブ(Naran Automotive)」は、同社初のグランツーリスモ「ザ・ナラン 」を開発している。今回、開発の一環としてユニークな「ケラーレ・パック(Celare Pack)」を発表した。

ザ・ナランは、妥協を排したハイパースポーツのダイナミクスと、贅を尽くしたエクステリア及びインテリアを組み合わせた2+2シータークーペ。サーキットでの限界レベルの走行と、一般公道でのエレガンスなアピアランスという相反するニーズに応えるよう、今回の「ケラーレ・パック」が登場した。

ケラーレ・パックは、ラテン語で「隠す(Celare)」という言葉に由来。モータースポーツにインスパイアされたこのオプション・パックには、取り外し可能なデタッチャブル・リヤウイング、エアフローディスラプターを含むフロントセクションの空力パッケージ、タイヤの変更などが含まれている。これらのサーキット用パッケージは、ナラン・オートモーティブのエンジニアにより、20分でノーマル仕様から装着することが可能だ。

EY3エンジニアリングが空力開発を担当

ザ・ナランは、4シーター、全輪駆動を採用し、最高出力1048bhp・最大トルク1036Nmを発揮する5.0リッターV8ツインターボをフロントミッドに搭載。洗練された空力パッケージは、ノーマルの状態でもGT3レーシングカーを上回る1377kgのダウンフォースを発生する。0-60mph加速は2.3秒、0-100mphは4.56秒、最高速度は230mph(約370km/h)を超えるパフォーマンスを実現している。

ナラン・オートモーティブは、中国のスーパーEV「ニオ EP9(NIO EP9)」を手掛けたダニエル・メンセが率いる「EY3エンジニアリング」と共同で、美しいエクステリアを損なうことなく車両全体のエアロダイナミクスを最適化した。

EY3エンジニアリングのエンジニアリング・ディレクターを務めるメンセは、ザ・ナランの空力パッケージについて次のようにコメントした。

「ザ・ナランのエアロダイナミクスは、GT3レーシングカーをベンチマークに開発されました。つまり、モータースポーツの血統にしっかりと根ざしています。私たちは、特徴的なデザインを損なうことなく、究極のラップタイムとパフォーマンスの実現を目標に掲げました。そのためにもエアフローの最適化に取り組み、独自の空力ソリューションが生み出されたのです」

20分で脱着可能なザ・ナランの「ケラーレ・パック」

カスタマーが求める相反する要望に対応

EY3エンジニアリング以外にも、多くのパートナーとの協力でザ・ナランは開発されている。エクステリアデザインは、Wynデザインの創設者で「アポロ(Apollo IE)」や「デ・トマソ P72」のデザインを手掛けたジョン・ウォンが担当。元アストンマーティン・ラゴンダのケイト・モンゴメリーは、カラー&マテリアルのチョイスを手掛けている。

専用設計の5.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、こちらもパートナー企業のレーシング・ダイナミクス(Racing Dynamics)社との共同によりドイツで製造。わずか49台のみが生産され、各車両はモデル名の指定を含めオーナーの好みに合わせて完璧なカスタマイズが可能となる。

ナラン・オートモーティブの創業者でありCEOを務めるアミール・ナランは、今回発表されたケラーレ・パックについて次のようにコメントした。

「私たちは、パフォーマンス、デザイン、ラグジュアリーという相反する要素にも妥協することなく、他の追随を許さないドライビング体験の提供を目標に掲げました。ワールドクラスのパートナーが持つ専門知識により、通常ではハイレベルなモータースポーツでしか採用されない革新的な空力ソリューションを、生産車に搭載することが可能になりました」

「今回発表したケラーレ・パックは、お客様に提供する無限のテーラーメイドと、ユニークなオーナーシップ体験を具現化したものです。他の追随を許さないドライビングパフォーマンスと、オーダーメイドのラグジュアリーを高い次元で両立しました」