プレミアムコンパクト「DS 4」が復活。PHVも設定した新型は新しい美を提案する唯一無二のCセグメントモデル

プレミアムコンパクト「DS 4」が復活。PHVも設定した新型は新しい美を提案する唯一無二のCセグメントモデル

DS 4

SUVクーペ風ながら機械式駐車場もOK

フランスのDS オートモビルは2020年2月3日、新型「DS 4」を世界初披露した。初代DS 4は当時シトロエンの高級車サブブランドであったDSより2010年に市場デビュー。2018年に一旦生産を終了していた。新型モデルの欧州販売は2021年第4四半期にスタートする。

一見するとクーペSUVのようなスタイルにも見える新型DS 4だが、全長4.4m、全幅1.83m、全高1.47mのCセグメントハッチバックの王道ともいえるサイズとなる。機械式駐車場にすっぽり収まるコンパクトカーながら、デザインの妙により車格がひとつふたつ上にも感じられるのが特徴だ。ちなみにCセグメントのベンチマークとして君臨するフォルクスワーゲン ゴルフ(8代目)のボディディメンションは全長4.28m、全幅1.78m、全高1.45mである。

DS オートモビルの新型DS 4オンライン発表会動画

エアコンの吹き出し口にもこだわりを

「革新性」と「ラグジュアリー」、そして「パリの香り」をブランドコアに掲げるDSは、独特のデザインセンスで我が道を行く。新型DS 4もその例に漏れず、独創的な内外装を与えられている。

たとえば外観では格納式ドアハンドルや、コンパクトクラスには異例の20インチホイール、彫刻のようなプレスラインを効果的に折り込んだボディなどを採用。インテリアにも、ドアトリムへ一体化したウィンドウスイッチ、ダッシュボードに溶け込むようなセンターディスプレイ、宝飾品を思わせる加飾パネルを採り入れている。エアコンの吹き出し口ひとつにもこだわり、ブレードが見えないよう注意し設計したという。

DS オートモビルの新型DS 4。フロント

電気だけで約50km走れるPHVを設定

新型DS 4のプラットフォームには、EMP2の最新バージョンを使用。複合材や熱間プレス成形による構造材を採用することで剛性をアップするとともに、造形の自由度も向上。エアコンユニットの小型化なども図り、キャビンや荷室スペースを可能な限り拡大している。

ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンに加え、プラグインハイブリッドの「E-TENSE」もラインナップ。180hpの直列4気筒エンジンに110hpのモーターを組み合わせ、システム最高出力225hpを発生。バッテリーが“満タン”であれば、電気だけで50km超を走行することができる(WLTPモード)。

DS オートモビルの新型DS 4オンライン発表会動画

ARを活用したヘッドアップディスプレイも

新型DS 4の自動運転機能はレベル2相当で、追い越しアシストやコーナリング時の車速調整機能、標識認識機能などを搭載。さらに、AR(拡張現実)技術を駆使した「DS エクステンデッド・ヘッドアップ・ディスプレイ」も採用。ドライバーが見つめる道路上に、ナビゲーションや車速、ウォーニングといった情報を重ねるように表示する。

また、新しいインフォテインメントシステム「DS IRIS SYSTEM」も導入。10インチのインフォテインメントディスプレイはスマートフォンのように操作することができ、自然会話型の音声やジェスチャー入力にも対応する。センターコンソールには文字入力も可能なスマートタッチセンサーを配備した。

DS オートモビルの新型DS 4。インテリア

現代最新の“小さな高級車”

また、路面の凹凸をスキャンしダンパーを瞬時に自動調整する「DSアクティブ・スキャン・サスペンション」も備える。フロントウィンドウ上端に搭載したカメラにより路面状況を常にスキャンし、4つの姿勢センサーと3つの加速度計で4輪を個別制御。道路状況にあわせて減衰力を変化させることで、常に上質な乗り心地を実現する機構だ。高級車では採用が広がっている機能だが、このクラスで導入するのは珍しい。

Cセグメントハッチバックに属するDS 4だが、内装には上質なナッパレザーや宝飾品を思わせる加飾パネルをふんだんに使用。アクティブダンパーや先進デジタル環境を盛り込んだ様は、まさしく“小さな高級車”といえる。

DS オートモビルの新型DS 4。リヤビュー

自動車市場にとってCセグメントは依然として重要なボリュームゾーン。そこに満を持して参入するDS 4は、DSブランドにとって強力な追い風となるのはもちろん、コンパクトカー界に新しい風を吹き込む存在になりそうだ。