岩佐歩夢は自己最高位の4位を含む全レースでポイントを死守【F3アジア第2戦アブダビ】

 現地時間2月4日(木)〜5日(金)、2021年F3アジアチャンピオンシップ第2戦がアブダビのヤス・マリーナサーキットで開催。岩佐歩夢(ハイテックGP)はレース1が9位、レース2は10位、レース3は自己最高位の4位だった。

 全5戦15レースをUAEアラブ首長国連邦のなかで1ヶ月以内にこなす短期決戦で行われる今シーズンは、早くも2戦目の開催となった。今季はフランスF4王者に輝いた岩佐がレッドブルとホンダの支援を受け参戦している。

 そんな岩佐の予選結果は1回目が11番手、2回目が9番手タイムをマーク。前戦では予選一発の速さに課題を残したが、短期スケジュールが仇となったか大幅な改善には至らず。

 レース1は現地時間の木曜16時45分、西日が傾くなかフォーメーションラップがスタート。ポールポジションは昨年のFIA-F2で角田裕毅の同僚だったユアン・ダルバラ(ムンバイ・ファルコンズ)だ。

 スターティンググリッドから1コーナーまでの距離が短く、F1でもポール・トゥ・ウイン率の高いコースとあってダルバラは1度も首位を譲らずトップでチェッカーを受けた。

 岩佐は11周目にライバルを交わして順位をキープ、ファイナルラップで4番手を走行していたフェラーリ育成のディーノ・ベガノビッチ(アブダビ・レーシング)がリアイアしたことで9位フィニッシュ、全体タイムは9番手と手堅いレースを展開するも本望とは言えない結果でレース1を終了した。

 金曜開催のレース2のポールポジションはダルバラで、岩佐は9番グリッドからの出走だ。レギュレーション上、3レースで新品2セットを使用するため、このレースからタイヤ戦略が分かれ接近戦が増加する。

 昨日に引き続き天候は晴れでドライコンディション。現地時間15時20分からレースはスタート。ダルバラは後続を引き連れながら周回を重ねるも、中盤に上位3台がスリーワイドになるシーンも見られるなど独走とはいかず。それでもファイナルラップまで続いた1秒以内の接戦を守り切ったダルバラが2連勝した。

 岩佐はスタート直後の混戦で順位をふたつ下げるもレース中に1台を交わしてポイント圏内となる10位を死守、最低限の成果を持ち帰った。

 レース3は金曜の20時10分、ピエール・ルイ・ショベール(ピナクル・モータースポーツ)を先頭にフォーメーションラップが開始。2番グリッドの周冠宇がエンジンストールして後方からマシンがワイドに散らばる。さらに1コーナーでは接触もあり混乱のスタートとなった。

 この混乱を見事に活かしたのが10番手スタートの岩佐だ。前方の接触も落ち着いてクリアし一気に4番手まで浮上。直後に後続で3台が交錯しマシンをコース上にストップ、セーフティカーが導入される波乱の1周目となった。

 レースは残り16分で再開。その後はショベールが後続を引き離しそのまま今季2勝目となる優勝。岩佐は順位を守り切り今シーズン最高位となる4位を獲得した。

 岩佐は開幕戦に引き続き決勝レースで安定した走りを見せた。またレース1とレース2では岩佐を含むハイテック勢が低調に終わりセッティング面での不安がよぎるも、レース3では同チームの4台がすべて8位以内フィニッシュ。残り3戦中2戦が行われるアブダビでのレースに望みをつなぐ形となった。

 ポイントランキングは、岩佐が43ポイントで6番手。首位は95ポイントのダルバラとなっている。

 第3戦は2月6日〜7日、引き続きアブダビのヤス・マリーナサーキットで開催される。