2度目の“モータースポーツ世界統一戦”は2021年10月開催。新たにLMP3などを追加へ

 FIA国際自動車連盟は1月28日付でモータースポーツの“世界統一戦”とも言うべき『FIA Motorsport Games(モータースポーツ・ゲームス)』の第2回大会を、2021年10月にフランス、ポール・リカールで開催すると発表した。実施競技も18のカテゴリーに拡大し、新たにLMP3や4種目のラリー競技などが加わることもアナウンスされている。

 本来、2020年10月に第2回大会を実施する予定だったFIAモータースポーツ・ゲームスだが、世界的な蔓延をみせた新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、大会延期からのキャンセルへと追い込まれていた。

 2019年初回大会以来の復活を期すイベントは、10月29~31日にフランスのル・カステレとその周辺地域で開催され、耐久レースや開発テストのメッカでもあるサーキット・ポール・リカールを中心に計18の種目が争われる。

 初採用となるプロトタイプも今大会の目玉カテゴリーのひとつとなり、FIAとともに大会運営に携わるステファン・ラテル率いるSROモータースポーツ・グループや、ACOフランス西部自動車クラブにとっても念願の決定となった。

 このLMP3カテゴリーに関しては、まだレースフォーマットの詳細や距離、どのサーキット・レイアウトを採用するかなど今後も協議が進められるという。

 また、2019年大会では日本から参戦した濱口弘/笹原右京組(ランボルギーニ・ウラカンGT3 EVO)が金メダルを獲得したGT CUPと並行して、2021年大会にはPro-Am戦に加えてシングルドライバーのPro戦も実施される計画で、GT3を主戦場とするプロドライバーたちのスプリント戦が見られることになる。

TCRでは、世界戦経験者のジル・マグナスやマット・オモラなどを抑え、ロシア出身のクリム・ガブリロフが勝利を飾った
初登場のLMP3は2020年に規定変更が実施され、全コンストラクターとも第2世代へと進化している

■トム・クリステンセン「モータースポーツに新たな刺激を与えるチャンスでもある」

 そのほか、前回大会から継続となるシングルシーターのF4や、ツーリングカーのTCR、さらにドリフト、eスポーツのシム・レーシングに加え、草の根となるグラスルーツ・カテゴリーへも焦点を当てるとし、ジュニアとシニアのクラスに分類されたレーシングカートでは、スプリントとエンデュランスの計4種目を追加。

 さらにR4規定の4WD車両と、R2規定の2輪駆動部門に分けられたステージラリーや、クロスカーバギーなどラリー系4種目に加え、カートだけでなくオートスラロームも実施することで、全18種目、合計54個のメダルを賭けて争われる。

「FIAドライバーズコミッションの会長として、この素晴らしいイベントをふたたび軌道に乗せることができて本当にうれしい」と語るのは、耐久シーンの英雄であり、こうした世界的“異種格闘技戦”で無類の強さを誇ってきたトム・クリステンセン。

「このFIAモータースポーツ・ゲームスは、草の根レベルからエリートまで、モータースポーツのファミリー全体が一堂に会する特別な機会だ。多くの地域や国に住むどんな女性も男性も、このスポーツに対する情熱を共有している」と続けたクリステンセン。

「この大会は、こうした困難な時期を経てふたたびみなさんの国で、モータースポーツに新たな刺激を与えるチャンスでもあるんだ。ドライバーとして、僕らは国を代表してレースをする機会があまりないのが現実だ」

「個人的に、自分のキャリアの中でそうすることができて幸運だったと思うし、今でも忘れられない思い出がいくつもある。ドライバーの誰であれ、どの国から来たのであれ、そのドライバーのために作られたカテゴリーが必ずあるはずだ」

10月29〜31日にフランスのル・カステレとその周辺地域で開催される第2回大会は、全18種目、合計54個のメダルを賭けて争われる
LMP3カテゴリーのレースフォーマット詳細は、追ってアナウンスされる見込みだ