F1最年長ドライバーのライコネン「走ることが好きと思えるうちは続けていきたい」

 329回のグランプリに出走してきた41歳のキミ・ライコネンは、F1で最年長のドライバーだ。何が彼をそれだけ長くグリッド上に引き止めているのだろうか。

 2018年9月に、フェラーリは翌年のドライバーとしてライコネンの後任に若手のシャルル・ルクレールを指名した。この時、F1パドックにいる多くの人々は、ライコネンが16年におよぶモータースポーツ最高峰でのキャリアを終えて、優雅な引退生活に入るものと考えた。

 しかしながらライコネンの情熱と意欲は失われておらず、中団チームのザウバー/アルファロメオとの契約を即座に結び、F1でのキャリアを延長した。

 今年ライコネンはアルファロメオ・レーシングで3シーズン目を迎えようとしている。グランプリレースでは19シーズン目となるが、彼のF1への愛は変わらず健在だ。

2020年F1第8戦イタリアGP キミ・ライコネン(アルファロメオ)

「マシンをより速くすること、もっといい走りをすること、そのために役立つことをしたい。それが今も走っている理由であり、走り続けたいと思う理由だ」とライコネンは『Formula 1 Magazine』に語った。

「もし好きでなくなったら、やめるだろう。僕にとってそれが当然のことだ。世界中を旅して時間を無駄にすることはない」

「続けるための条件は、自分がF1を好きであるということだ」

 ライコネンにとって直近の勝利は2018年のアメリカGPにまでさかのぼる。当然のことながら、レースでは優勝をかけて上位で走りたいという気持ちはあるものの、今のライコネンは、クルーと一緒に仕事に取り組み、マシンに乗ることを単純に楽しみ、リラックスした時間を過ごしているようだ。

「トップチームでドライブしていたとしても、レースに勝てる保証はまったくない。今はひとつのチーム(メルセデス)が圧倒的に優位な立場にいて、他の18台にチャンスはほとんどないからね」とライコネンは語った。

「勝てるときもあれば勝てないときもあるが、そもそも勝てることは滅多にない。ともかく、今もドライビングと仕事を楽しんでいることは確かだよ」