GTLMに代わるGTDプロクラスは「GTDと同じ仕様のマシン」で検討中。今後数カ月で詳細を策定へ/IMSA

 北米でスポーツカーレースを展開するIMSAは、2022年からウェザーテック・スポーツカー選手権においてGTLMクラスにとって代わる『GTDプロ』クラスについて、LMDhにおけるプロセスと同様のテクニカル・ワーキング・グループを設立し、その規則を最終決定していく方針を明らかにした。

 1月28日に発表されたとおり、現在参戦台数減少の危機に瀕しているGTLMクラスは、オール・プロのドライバーラインアップを持つFIA GT3マシンによるクラスへと、2022年から生まれ変わる。

 GT3マシンを利用することと、オール・プロのラインアップを持つファクトリーチームが参戦可能であることを除き、まだテクニカル・スポーティング両規則の詳細はほとんど明らかになっていないが、IMSAプレジデントのジョン・ドゥーナンは今後数カ月でこのカテゴリーの方向性が決定づけられるだろうと述べている。

「デイトナ24時間の開催週だっただけでなく、議論の機会や、(今季で終了することになる)GTLMへのタイムライン、ホモロゲーション期間などを考えると、いまがGTDプロを発表する適切なタイミングだと感じた」とドゥーナン。

「今回の発表から生まれる次のステップは、LMDh(の検討)で見られたのと同様の方法で、一連の作業部会を束ねていくことだ」

「我々はマニュファクチャラー、そしてミシュランと協力して、次の一連の技術規則を最終的に策定する予定だ」

 ドゥーナンは、現在のコンセプトとしては、SROにおけるGT3を使用する複数カテゴリーのように、GTDプロとGTDを同じパフォーマンスレベルにすることになるというが、まだ確定はしていないという。

 独占供給となるミシュランとの『タイヤ・ストラテジー』についても、まだ正式に策定されていない。

 GTLMクラスではそれぞれのマニュファクチャラー向けにスペシャルな、いわゆる『コンフィデンシャル・タイヤ』が使用されているが、現在のGTDクラスではすべてのマシンに対して共通の『S9M』スペックのタイヤが供給されている。

「現時点では、GTDプロとGTDのマシンの仕様を同じとすることについて、話している」とドゥーナンは言う。

「だが、最終的な技術規則が定まるまでは、マニュファクチャラー・パートナーからのフィードバックを得る必要がある」

 IMSAが現在のGTDクラスへ何らかの変更を加えること、とりわけブロンズドライバーの起用を必須とすることを検討するかどうかについて尋ねると、ドゥーナンは「取り組んでいく」必要があると述べた。

「我々はその点について、最終的な決定をまったくしていない」

 ドゥーナンはまた、2022年シーズンのGTDプロクラスの参戦台数について「予測することは難しい」としながらも、現在のGTLMクラスと同等のものを作り上げることを検討していると明らかにしている。

 2021年の開幕戦デイトナ24時間ではシボレー、BMW、フェラーリ、ポルシェがGTLMクラスに参戦し、このうちシボレー・コルベット以外はすべてGT3仕様の車両も展開している。

 しかしながらGMもGT3仕様のコルベットについてプログラムを評価・検討しており、IMSAにおけるGT3化の流れを支持している。

GTLMクラスの終了に伴い、IMSAでの将来が注目されるシボレー・コルベット
GTLMクラスの終了に伴い、IMSAでの将来が注目されるシボレー・コルベット

「ここ数年で見られたようなマニュファクチャラー数に匹敵できるようになれば、確かにそれは素晴らしいことだ」とドゥーナン。

「だが、拡大の余地は常にある」

「ここデイトナでは4つのマニュファクチャラーがGTLMに参戦する。少なくとも、それに匹敵することができれば、それは魅力的ではないだろうか?」

「マーケットが決定することだろう」

 IMSAはGTカテゴリー全体がGT3規則となることで、GTE規則のマシンを受け入れるシリーズとしては、WEC世界耐久選手権とELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズが残されることになる。

 ドゥーナンはIMSAの動きが世界的な影響力を持つかどうかについて、「それを話すのは時期尚早だ」と語った。

「我々はACO(フランス西部自動車クラブ)と戦略を共有し、このスポーツとそのファン、そして参加するマニュファクチャラーのために、確実に最善を尽くしていきたい」

「我々は彼らと協力を続けていく。このイベント(デイトナ24時間)でLMDhについて発表したのは1年前だ。もし私が(占いに用いる)水晶玉を持っていたら、(この件を)収束させるためのさらなる方法を見つけることができると思うが、具体的に説明するには時期尚早だ」