アストンマーティン、中国の電気自動車会社『BYD』による買収の噂は「完全なでたらめ」と一蹴

 アストンマーティンの会長であるローレンス・ストロールは、同社が中国の電気自動車会社BYDに売却される可能性があるという噂を一蹴した。

 ストロールと投資家コンソーシアムは、2020年にイギリスの一流スポーツカーメーカーであるアストンマーティンを買収。同社の状況を好転させ、伝説的なブランドを栄えある未来へと導くことを目指してのことだった。またストロールの計画には、所有するF1チームのレーシングポイントとのタイアップも含まれており、チームは2021年よりアストンマーティンF1チームとして活動する。

 しかし中国のウェブサイト『East Money』は、BYDがアストンマーティンに41億ポンド(約5888億円)の評価をつけて買収する準備をしていると主張。2003年に設立されたBYDは、創業以来目覚ましい成長を遂げており、自動車、バス、電動自転車、フォークリフト、充電池、トラックを製造している。

 有名なアメリカの投資家ウォーレン・バフェットは、持株会社バークシャー・ハサウェイを通じて2008年にBYDに2億3200万ドル(244億円)を投資したが、現在の評価額は74億ドル(約7771億円)に跳ね上がっている。この投資により、BYDは当時の金融界で有名になった。BYDの香港上場株式は、それ以来うなぎ上りに上昇し、30倍の33ドル(約3464円)相当になっている。この1年のみでは、EVが金融市場を席巻したため、価値が5倍になった。

 BYDがアストンマーティンを買収する財政力を持っているのは明らかだが、ストロールは買収が進行中であるという噂を激しく否定しており、アストンマーティンの広報担当者によると「完全なでたらめで、まったくの虚偽」とのことだ。

「彼はチームの長期的な将来の成功についてこれ以上ないほどの確信を持ち、胸を躍らせていると語っている」とアストンマーティンの広報担当者は述べた。