マクラーレンF1ボス、リカルドに大きな期待「チームに変化をもたらし、前進させてくれるはず」

 マクラーレンF1のテクニカルディレクターを務めるジェームズ・キーは、カルロス・サインツJr.が離脱したことでチームには“空白”ができたと認める一方で、後任のダニエル・リカルドはその空白をうまく埋める存在であると期待している。

 昨年5月、サインツがフェラーリに移籍すること、代わって2021年にリカルドがマクラーレン入りすることが発表された。

 サインツは速さと一貫性の両方を持ち合わせたドライバーで、マクラーレンの復調に大きな貢献を果たしてきた。昨年はイタリアで優勝まであと一歩の2位表彰台を達成するなど、マクラーレンが獲得した202ポイントのうち105ポイントを上げた。

2020年F1第8戦イタリアGP 2位のカルロス・サインツJr.(マクラーレン)がチームとお祝い
2020年F1第8戦イタリアGP 2位のカルロス・サインツJr.(マクラーレン)がチームとお祝い

 だがキーは後任のリカルドを高く評価しており、懸念はないと考えている。

 最近の『F1 Nation』ポッドキャストで、サインツのフェラーリ移籍について尋ねられたキーは「空白ができるだろう」と認めた。
「だが彼の後任が(この空白を)とてもうまく埋めてくれるはずだ」

「ダン(リカルド)を迎えることができて喜ばしい。過去に彼と仕事をしたことがあるので、彼がチームに対し、新しく異なる意見や、仕事の仕方を示してくれるだろうことは分かっている。それは歓迎すべきことだ」

「つまり空白はできるが、それを埋める素晴らしい人物がやってくる」

「彼は豊富な経験を持ち込んでくれる。時には気軽で陽気な雰囲気を醸し出すだろう」

「走っているときもそうでないときも、素晴らしいキャラクターの持ち主だ。さらに豊富な経験と強い決意を持ったドライバーだ」

2020年のダニエル・リカルド(ルノー)
2020年のダニエル・リカルド(ルノー)

 リカルドについて語られる時、トレードマークである笑顔と気立ての良さがしばしば強調される。しかしキーは、彼の温かく友好的な態度の下には、激しい競争心があることを知っている。

「ダニエルについていつも感心させられるのは、特に走行中に示す、強い決意だ。見ているとそれをはっきりと感じる」

「走行中の無線メッセージを聞くと、マシンを降りてリラックスしている時とはまったく違う性格であることが分かる」

「非常に強い決意を持ってレースをしている。経験を重ね、自信を深め、能力を高めてきた彼は、いまや優勝する力のある立派なドライバーだ。彼のこういった要素のすべてがチームに自信をもたらし、マシンの技術的な面で我々とはわずかに異なる解釈を示してくれるだろう。彼には豊富な知識があるのだ」

 マクラーレンは今シーズン以降も上昇傾向を継続することを目指している。リカルドはチームの前進を助けてくれるドライバーだとキーは考えている。

「我々は当然、トップチームになることを望んでいる。彼の助けがあれば、その目標に向かって何段階も進んでいくことができる」とキーは言う。

「彼は(F1のトップレベルで)争うことができるドライバーだ。この数年、それを目撃してきた」

「どのトップチームに加入してもいい仕事ができる、そういうドライバーのひとりだ。私は彼を非常に高く評価している」