アルピーヌ・エンデュランス・チーム、2021年シーズンのWEC参戦ドライバー3名を発表

Alpine A480
アルピーヌ A480
WECトップカテゴリーのハイパーカー・クラスに参戦
1978年のアルピーヌ・ルノー A442Bによるル・マン24時間レース優勝から43年、アルピーヌはル・マンのトップカテゴリーに復帰。2016年、2019年にFIA 世界耐久選手権(WEC) LMP2王座に輝いたアルピーヌは、アルピーヌ・エンデュランス・チームとして、2021年にトップカテゴリーのハイパーカー・クラスに参戦する。
オレカ製LMP1シャシーをベースに開発される「アルピーヌ A480」には、チームが過去5年間に3度のル・マン24時間LMP2カテゴリー優勝を果たしたお気に入りのナンバー「#36」がラベリング。A480のステアリングを握るドライバーとして、てニコラ・ラピエール、マシュー・バキシビエール、アンドレ・ネグラオの3人が発表された。
アルピーヌのローラン・ロッシCEOは、WECトップカテゴリー復帰について次のようにコメントした。
「2021年シーズン、アルピーヌはF1とWECトップカテゴリーに参戦することで、モータースポーツという新たなフィールドを得ることになります。今回、選ばれた3名は経験と実績を持ったドライバーですし、素晴らしいコンビネーションを見せてくれるでしょう。彼らが世界中のアルピーヌ・ファンの期待にきっと応えてるくれると確信しています」
耐久レースの経験豊富な3名のドライバーを起用
チームに残留したブラジル出身のネグラオに加えて、トヨタ・ワークスからWECに参戦していたラピエールと、豊富なLMP2クラスへの参戦経験を持つバキシビエールが加入。ラピエールは4度のル・マン24時間クラス優勝経験を持っており、アルピーヌに貴重なフィードバックをもたらすことになりそうだ。
チームの前身であるシグナテック・アルピーヌでル・マンのクラス優勝やLMP2タイトルを獲得しているラピエールは、アルピーヌへの復帰について次のように語っている。
「アルピーヌがWECのトップカテゴリーへの参戦を決めたことを、とても嬉しく思っています。アルピーヌ・チームは、私が成功を収めてきた家族のような存在です。チーム代表のフィリップ・シノーをはじめとするチームメンバーは、シーズン開幕直後から活躍できるマシンを用意してくれるでしょう。私は何の不安も感じていません」
3名のターゲットは、WECの6ラウンドで最大限のパフォーマンスを発揮し、可能な限り上位でフィニッシュすること。アルピーヌ・エンデュランス・チームは、3月30~31日にポルトガルのポルティマオ・サーキットで公式テストセッションに参加し、4月4日に同サーキットで決勝が開催される「ポルティマオ8時間」からシーズンをスタートする。