ブリヂストン、次世代タイヤの原材料「グアユール」由来の天然ゴムの生産性向上技術を確立

ブリヂストン、次世代タイヤの原材料「グアユール」由来の天然ゴムの生産性向上技術を確立

未来の地球環境を考えて、タイヤ原材料のサステナブル化を推進

ブリヂストンは、キリンホールディングスとの共同研究により、「グアユール」由来の天然ゴム生産性向上に寄与する技術の開発に成功したと発表した。ブリヂストンは、天然ゴム資源の多様化によるタイヤ原材料のサステナブル化を目的に、グアユールの苗を安定的に増殖させる研究をキリンホールディングスと共同で行っているが、今回の研究開発の成果がグアユール農園における天然ゴム資源の生産性向上に大きく貢献する、としている。

グアユールは、米国南西部からメキシコ北部が原産の、降雨量の少ない乾燥地帯で栽培することが可能なキク科の低木(灌木)。パラゴムノキ由来のゴムに匹敵する成分を組織中に含む植物として注目されており、ブリヂストンはタイヤ材料として実用化を目指して様々な研究開発を推進してきた。

植物大量増殖技術

2020年代を目処にグアユールゴムを実用化

今回、キリンホールディングスとの共同研究で開発されたのは、キリンホールディングス独自の「植物大量増殖システム」のひとつである「袋型培養槽生産技術」を活用することで、同一のグアユールを安定的に増殖させる手法。袋型の培養槽を用いた植物生産技術を用いて遺伝子情報から品種改良を行った優良種のグアユールの大量増殖が可能となり、天然ゴムの収量を安定させながら生産性の高いグアユールの栽培を加速させることができる。

 

すでにアメリカ合衆国アリゾナ州のブリヂストングループの農園では、優良品種の苗木のフィールド評価を開始しており、今後、プロセスの最適化による物性改良やアプリケーション(用途)開発の成果と組み合わせることで、2020年代にはグアユールゴムのタイヤ材料としての実用化を目指すという。

東南アジアの熱帯雨林伐採の減少に期待

ブリヂストンは「2050年にサステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社であり続ける」ことをビジョンとして掲げている。今回のタイヤ原材料のサステナブル化への取り組みは、タイヤ原材料となるパラゴムノキの産地が東南アジアに集中している現状を打開する活動のひとつという。砂漠のような乾燥地帯でも栽培可能なグアユールゴムの比率を高めることで、地球的規模で懸念される熱帯雨林地域の伐採の減少に貢献できると考えている。

【問い合わせ】

ブリヂストン お客様相談室

TEL 0120-39-2936