「RB26DETTの進化はまだ終わらせない!」リッター20キロの600馬力仕様が誕生する!?

「RB26DETTの進化はまだ終わらせない!」リッター20キロの600馬力仕様が誕生する!?

未来のチューニングカーはかくあるべし!?

RB26アドバンスドヘリテージの全貌!

本社施設内に東京オートサロン2021で展開予定だったブースを完全再現し、情報をオンラインで発信するという荒業をやってのけたHKS。その中で新たな取り組みとして発表されたのが、今回紹介する『RB26アドバンスドヘリテージ』だ。

これは、HKS独自の最新技術をフル投入してパワーと環境性能の両立を目指すプロジェクト。具体的な目標は、“600馬力&燃費20km/L(WLTC)”というから恐れ入る。

そのために注入される技術としてまず挙げられるのが「プレチャンバ」だ。プレチャンバは副室とも呼ばれ、点火プラグの先端をキャップ状に覆われているのが特徴だ。この小さな部屋の中で点火すると、部屋の先端に設けられた複数の穴からジェット火炎が勢いよく噴き出し、メインの燃焼室にある混合気を瞬時に燃焼させることができるのだ。

これによるメリットは大きく、燃焼時間の短縮によるノッキング限界の向上や燃焼効率のアップはもちろん、安定した燃焼が可能になるので燃費まで改善される。

そしてインテークには、独自の「デュアルプレナムインテーク」を実装。これは、形状が異なる空気溜まりを大小2つ連続配置することで、吸入空気の流速を高めるという技術。吸気温度を低く抑えられる他、吸入空気がメインの空気溜まり内で拡散されるため、各気筒への流入空気量も均等化できるのだ。

さらに、大容量インジェクターの霧化効率の低さを解決するための策として、気筒ごとに2つのインジェクターを配する「デュアルインジェクション」も採用。レスポンス向上や排気ガスの改善に繋がる技術だ。

ターボチャージャーにも手が入る。タービンは本来、軸受けの油膜を保持するために水平に設置する必要がある。そのため、パイピングレイアウトに制約があるのだが、HKSは搭載角度に制限のない「バーチカルターボチャージャー」を開発。理想的なパイピングレイアウトとすることで、極限まで圧力損失を減らすことに成功したのである。

現時点ではまだ研究開発を進めている段階だというが、これまでに無い新たな発想で進められているHKSの次世代チューニング。その動向にはますます目が離せなそうだ。

●取材協力:エッチ・ケー・エス 静岡県富士宮市北山7181 TEL:0544-29-1235