フェラーリが5日間のテストを開始。父が見守るなかアレジがF1初走行、FDAに別れを告げる

 フェラーリは1月25日、フィオラノでの5日間のF1テストを開始した。初日は育成プログラムであるフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)のメンバー、ジュリアーノ・アレジ、マーカス・アームストロング、ロバート・シュワルツマンが2018年型SF71Hのステアリングを握った。

 今週のテストではレギュラードライバーであるカルロス・サインツJr、シャルル・ルクレールをはじめとする7人のドライバーが参加することが決まっている。初日朝は気温が氷点下近くまで下がり、雪がちらつき、路面が湿った状態のなか、育成ドライバー3人のテストがスタートした。

 一番乗りはアレジ。父のジャン・アレジはかつてフェラーリのドライバーであり、約30年前にF1-90でフェラーリでの初テストを行った。ジュリアーノは1991年の父と同様にマシンに『28』をつけて10時10分ごろにコースイン。父親が見守るなかでF1カー初走行を行った。アレジにとってこの日はFDAでの最終日であり、その一日を特別な形で過ごすことになった。

「今日このような素晴らしい機会を設けてくれたフェラーリとFDAに感謝したい」とアレジ。

「SF71Hに乗り込むことができ、信じられないほどエキサイティングな時間を過ごした。父が見ている前で、父と同じレースナンバーをつけて走行したんだ」

「ハンドリングの面ではそれほど難しくなかったが、パワーには驚かされた。ブレーキングの即時性と効率にも強い印象を受けた」

「このテストによって、最高の形でフェラーリに別れを告げることができた。これからアジアで新しい冒険に挑む。始めるのが待ち遠しいよ」

 2016年にFDAに加入し、2019年から2年間FIA-F2に参戦したアレジだが、思うような成績を残せなかった。2021年には日本でレース活動を行うとのうわさもある。

2021年1月フィオラノでのフェラーリF1テストに参加したジュリアーノ・アレジ
2021年1月フィオラノでのフェラーリF1テストに参加したジュリアーノ・アレジ

2021年1月フィオラノでのフェラーリF1テストに参加したジュリアーノ・アレジ
2021年1月フィオラノでのフェラーリF1テストに参加したジュリアーノ・アレジ

 次にマシンに乗り込んだのは同じく初のF1走行となるアームストロングだった。アームストロングはカーナンバー9をつけて11時過ぎから走行。彼は昨年に続き今年もFIA-F2選手権に参戦することが決まっている。

「人生において特別な一日だ。期待どおりの日になった」とアームストロング。
「F1カーのステアリングを初めて握る瞬間はまるで魔法のようで、そのうえそれがフェラーリなのだから、忘れられない一日だよ」

「(F1マシンで)一番印象的なのはブレーキングだと言われているが、全くそのとおりだった。それに加えて空力ダウンフォース、コーナリングスピード、ステアリング、パワー、完璧なギヤチェンジといった面で、他のカテゴリーとは完全に別世界だった」

「この日を実現してくれたフェラーリとFDAに感謝したい。早くまたF1マシンに乗ることができるといいね」

2021年1月フィオラノでのフェラーリF1テストに参加したマーカス・アームストロング
2021年1月フィオラノでのフェラーリF1テストに参加したマーカス・アームストロング

 最後に登場したのはシュワルツマン。2019年にFIA-F3でタイトルを獲得し、2020年からF2選手権に参戦するシュワルツマンは、2020年にFDAのプログラムの一環でSF71Hに乗り、アブダビでの若手ドライバーテストにもフェラーリから参加した。

「フェラーリのF1マシンで走るのは名誉なことだ。その感覚が恋しくなり始めていた時だった」とカーナンバー35で走行したシュワルツマンは語った。

「今日は、チームと一緒に、エンジニアにフィードバックを行う能力を高めることを目的としてプログラムに取り組んだ。要求されたことをしっかりやれたのではないかと思う」

「新しい年を迎えてこれ以上ないほどいい形でドライビングを再開することができた。すぐに快適に走ることができたよ。前回走ってからまだ1カ月たっていないので、走行中にずっといい感触を持てた」

「この後はプレマチームでのF2選手権に気持ちを集中させるけど、できるだけ早くまたフェラーリに乗る機会が訪れるといいなと思っている」

2021年1月フィオラノでのフェラーリF1テストに参加したロバート・シュワルツマン
2021年1月フィオラノでのフェラーリF1テストに参加したロバート・シュワルツマン

 26日にはルクレールが登場、27日にはサインツがフェラーリでの初テストに臨む予定となっている。