「トムスがGRヤリス本気エアロを開発!」WRカーの要素を随所に取り入れた話題作の細部に迫る

「トムスがGRヤリス本気エアロを開発!」WRカーの要素を随所に取り入れた話題作の細部に迫る

ラリーストの勝田選手の要望が随所に盛り込まれる!

各所にトムスチューンが施されたコンプリートカーもスタンバイ

このGRヤリスは、トヨタガズーレーシングからWRCへの参加が決定している勝田貴元選手の愛車だ。トップレースカテゴリーへの挑戦に備えて、エアロパーツ開発を旧知の仲であるトムスに相談。そこからプロジェクトがスタートし、試行錯誤を繰り返しながら勝田選手の要望とトムスの技術力を融合させた高機能エアロパーツを生み出したのだ。

構成はフロントバンパーにサイドステップ、リヤガーニッシュ、追加ダクト、リヤウイングの5点。デザインの自由度が高いフルバンパータイプとしているところにトムスの本気度が感じられる。

フロントバンパーは、空気の流れを作るとともに冷却コアへの導風を重視した設計。効率的に冷却することで、GRヤリス本来のパフォーマンスをスポイルしないことも重要なファクターだ。また、バンパーサイドには勝田選手からの要望でWRカーをモチーフとしたカナードを配備している。

サイドディフューザーは、後端部にタイヤハウス内への空気の流れ込みを抑制するフラップをあしらった造形が特徴的だ。

リヤバンパーは純正ベース。交換タイプのリヤバンパーも検討されたが「想像以上に純正品が軽量かつ肉薄だったんです」とトムス神山さん。そこで、リフレクター上部のダクトパーツ(純正加工)とディフューザーガーニッシュの導入に留めている。

リヤウイングもWRカーをイメージしたデザインを採用。公道で使用できるように高さを抑えるなどのアレンジが加えられている。

エキゾーストマフラーは、ヤリスWRCと同じくセンター出しのオーバル形状を採用。専用ディフューザーとの組み合わせにより、統一感のあるリヤフォルムを演出している。

室内にはトムスの新製品となるカーボンシフトノブを導入。リアルカーボンを用いた美麗な質感と、握りやすさを重視した球体形状がハイライトだ。

ドアインナーパネルには大幅な軽量化を実現するラックのカーボン製が導入され、シートは両脚ともレカロのプロレーサーRMS2600Aに変更。非常にレーシーなコクピット周りだ。

一方の足回りは、勝田選手の父が代表を務めているラリーショップのラック製パーツで構築。車高調はラックのエルスポーツV1LS-DFAサスペンションキット。ホイール&タイヤは、ボルクレーシングG025とダンロップSPスポーツマックスの組み合わせで、ブレーキもエンドレスのシステムで強化している。

なお、トムスではこのエアロキットを軸にしたチューンドコンプリートカーを発表予定(5〜6月)とのことなので、そちらの完成も楽しみだ。

TEXT:山本大介

PHOTO:土屋勇人/金子信敏

●取材協力:トムス 東京都世田谷区等々力6-13-10 TEL:03-3704-6191

【関連サイト】

TOM’S

https://www.tomsracing.co.jp/