「目指すはS15を超えるパフォーマンスと快適性!」シルビアチューンのエキスパートが挑む86&BRZメイキング

「目指すはS15を超えるパフォーマンスと快適性!」シルビアチューンのエキスパートが挑む86&BRZメイキング

シルビアで築いたFRチューニングノウハウを投入!

NA仕様とターボ仕様の2台体制で進める86&BRZチューニング

日本でも屈指のチューニングショップ激戦区の長野市で、ハイクオリティなマシン作りを展開している“アームズ”。その名を聞いてまず思い浮かべるのは、S15シルビアのタイムアタックマシンだろう。エアコンやオーディオ装備の車検対応ラジアルタイヤ仕様で、2012年にクラス最速となる筑波サーキット59秒660を達成したのだ。

そんなアームズが、新たなターゲットとして力を入れているのが86&BRZ。シルビアで確立させたFRチューニングのノウハウを注ぎ込み、快適・快速を徹底追求。それを具現化したデモカーは、NA仕様とターボ仕様の2台だ。


86の良さはそのまま生かしながら、全体のポテンシャルを引き延ばしたのがNA仕様。吸気系はラスティーのインダクションボックスとHKSインテークパイプの組み合わせで、排気系は戸田レーシングのEXマニにパワークラフト製キャタライザー、TRDマフラーというレイアウト。

その他、オリジナル車高調やスペシャルセッティングのATSカーボンLSDなどをセットし、コーナリング性能に磨きをかけている。


一方のターボ仕様は、仮想S16シルビアをコンセプトに開発を進めているチューンド。ハイブースト化を狙って、エンジンはCP鍛造ピストンとレヴォーグ純正コンロッドでローコンプ化。タービンはHKS製のボルトオンターボキットで380ps(最大ブースト1.2キロ)を獲得している。

車高調やLSDなどはNA仕様と同様のパーツチョイス。導入予定の強化ミッションが加われば、実力はさらにアップするはずだ。

なお、両デモカーに組まれているオリジナル車高調は、足回りのスペシャリストである木下みつひろ選手を開発ドライバーに招いて煮詰め上げた自信作(35万円)。セットされるカヤバ製スプリングは、6~12kg/mmから選択できるセミオーダー式を採用しているのもポイントだ。


ダンパーは全長調整式で、減衰力の調整範囲は40段。さらにダンパーの減衰力調整部分にステッピングモーターを取り付け、室内からの減衰力調整を可能している点も見逃せない。


また、スポーツ走行を好むユーザーに対して装着を強く推奨しているのが、ミッションオイルキャッチタンク(2万5000円)。オイル容量を2.2Lから3.0Lへと増やすことで、オイル容量不足による油膜切れを抑制するアイテムなのだが「シルビアもそうですが、アイシンの6速は油膜切れで壊れるパターンが多いんです。それを防ぐための製品です」とのこと。

決して派手なスペックではないが、全てのチューニングに意味を持たせてトータルバランスしていくアームズの技。さすが実力派チューナーである。

●取材協力:アームズ 長野県長野市北尾張部382−1 TEL:026-252-5220