BSB参戦が決定したホンダの水野涼「新しい挑戦をとても楽しみにしている。多くの成功を収めたい」

 1月15日10時、ホンダは2021年Hondaモータースポーツ活動計画を発表し、全日本ロードレース選手権 JSB1000クラスに参戦していた水野涼がブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)に参戦することが明らかとなった。同日16時(イギリス時間9時)には水野が所属するHonda RacingがBSBの参戦体制を発表してプレスリリースのなかでライダーや関係者がコメントを述べた。

 水野は2015年に全日本ロードJ-GP3クラスで5レース中3勝をマークしてチャンピオンに輝いた。2017年にはJ-GP2クラスで7戦中5勝を挙げ2クラスの制覇を達成している。

 王者となった2015年はMotoGP第15戦日本GPのMoto3クラスに、2017年はotoGP第15戦日本GPのMoto2クラスにワイルドカード参戦を果たした。

 2018年から最高峰クラスのJSB1000クラスに昇格して2020年は新型のホンダCBR1000RR-Rでランキング4位を獲得。昨年はホンダワークスのテストライダーも担当しており、ファクトリー仕様のCBR1000RR-RやMotoGPマシンのRC213Vをもテストした。

2020年12月にポルティマオで行われたブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)のシェイクダウンテストに参加した水野涼(Honda Racing)
2020年12月にポルティマオで行われたブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)のシェイクダウンテストに参加した水野涼(Honda Racing)

 そして、1月15日にホンダが2021年の体制発表を行い、水野が『Honda Superbike Challenge Program』のサポートを受けてブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)に参戦することが明らかとなった。

 水野が加入するのはHonda Racingで、チームメイトは昨年BSBで優勝を1度、2位表彰台を5度獲得し、ランキング4位となったグレン・アーウィンだ。マシンはホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SPのBSB仕様となる。

 また、新たにスタートする『Honda Superbike Challenge Program』とは「各国のロードレース選手権に出場するライダーのさらなるステップアップのサポートを目的」としたもので、ホンダは今後、次世代のトップライダーを育成していき、世界クラスのライダーを輩出していく予定だという。

2020年12月にポルティマオで行われたブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)のシェイクダウンテストに参加した水野涼(Honda Racing)
2020年12月にポルティマオで行われたブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)のシェイクダウンテストに参加した水野涼(Honda Racing)

■水野涼(Honda Racing)
「Honda Racing UKチームと契約を交わし、新型CBR1000RR-R FIREBLADE SPでブリティッシュスーパーバイク選手権に参戦することになり、この新しい挑戦をとても楽しみにしています」

「家族、友人、個人的なスポンサーのすべてに感謝しています。開幕が待ち遠しく、今年後半にはファンの前で多くの成功を収めたいと思っています」

■グレン・アーウィン(Honda Racing)
「ホンダレーシングで継続参戦し、新型ファイアブレード(CBR1000RR-R)の開発を続けることができて本当にうれしい。2020年は本当に新鮮な年で、予想していたよりも早く勝利できたんだ」

「2021年には、パッケージをさらに改善するための開発が待っている。とはいえ、これまで経験したような自己満足の余地はないので、結果的に大胆な予測をすることはない」

「チームとしては冬に行った作業から分かったが、ファイアブレードの開発を継続するための強力な基盤ができていると思うよ」

「涼と一緒にレースをすること自体がエキサイティングなことで、涼はまったく異なるレースのバックグラウンドを持っている。彼のフィードバックが僕たちをどのように改善するかのかワクワクしているよ」

2020年12月にポルティマオで行われたブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)のシェイクダウンテストに参加した水野涼(Honda Racing)
2020年12月にポルティマオで行われたブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)のシェイクダウンテストに参加した水野涼(Honda Racing)

■Honda Racingのチームマネージャー:ハビエル・ベルトラン
「レーシングの世界だけでなく、誰にとっても不確実な時期に、Honda Racing UKが本田技研工業とタッグを組み、サポートを得ることは非常にエキサイティングなことだ。BSBへの参戦は、ホンダのグローバルな2輪レースプログラムに組み込まれることになり、HRC(ホンダ・レーシング・コーポレーション)からの支援を受けていた過去の経験を反映したものになる」

「このプロジェクトに参加するできることは素晴らしいことだし、もちろん日本人ライダーとは非常に良い実績がある。キヨ(清成龍一)は我々と3回タイトルを獲得しており、涼は豊富な経験と才能をもたらしてくれる」

「鈴鹿8耐でのラップタイムは印象的で、イギリスのサーキットは大きく異なりますが、彼はそれらを楽しんでCBR1000RR-R FIREBLADE SPで競争してくれると思う」

■ホンダ モータースポーツ部 2輪課 課長 :山名壮一
「ホンダがHonda Racing UKと新しく共同で設立した『Honda Superbike Challenge Program』を通じて、BSBで新しい才能を育成する機会を得たことにワクワクしています」

「このプログラムは、厳しいレースコンディションを体験することでスキルアップを図り、世界クラスのライダーを輩出することを目的としています。イギリス全土にある多種多様なトラックで戦うBSBは、完璧な枠組みを提供していると信じています」

「このプログラムを通じて、ホンダは世界中のネットワークの中から若い才能を発掘し、次世代のトップライダーの育成に努めていきたいと考えています。2021年のBSBシーズンが始まるのを待ちきれません」

■ホンダUKのモーターサイクル責任者:ニール・フレッチャー
「我々はホンダジャパンと以前からこのプロジェクトに取り組んできたが、それが実現するのをとても楽しみにしている。イギリス選手権は非常に競争が激しく、涼がチームに加わってシリーズに参加することは、関係するすべての人にとってポジティブだ」

「ホンダは、人々を二輪車に乗せることであってお、レースを通じて若い才能を育成し成長させることであっても、若いライダーの育成に大きな誇りを持っている」

「ホンダ・ブリティッシュ・タレントカップは、ライダーをMotoGPに参戦させるためにつくられた大成功を収めたプログラムであるから、『Honda Superbike Challenge Program』では世界中のスーパーバイク選手権をターゲットにすることもできる」

「2021年のシーズンに向けて、涼、グレン、トムの活躍に期待している」

■ブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB) シリーズディレクター:スチュアート・ヒッグス
「特にこの激動の時代において、ベネットブリティッシュスーパーバイク選手権がホンダの世界的なレース活動に含まれてたことは、大きな評価を受けている」

「チャンピオンシップが25周年を迎えるにあたり、HRCファクトリーの参戦時期や清成龍一の成功と比較されることはもちろんだが、新加入の水野涼も張り合いたいと思っているはずだ」

「ホンダUKはイギリス選手権の要であり、2021年にはBSBクラスとスーパーストッククラスの参加が増え、次世代のイギリス人ライダーを世界選手権に送り出すために設計されたホンダ・ブリティッシュ・タレントカップが継続される」