ダカールラリー:ハイラックス駆る“砂漠の王”が反撃開始。今大会5度目のステージウイン

 1月11日、ダカールラリーは競技8日目の“ステージ8”が行われ、総合2番手につけているTOYOTA GAZOO Racingのナッサー・アル-アティヤ(トヨタ・ハイラックス)がベストタイムをマーク。通算40回目のステージウインを飾った。

 ラリー後半戦の山場“マラソンステージ”に組み込まれているステージ8は、北部のサカカから紅海に面する西部の都市ネオムに至る総走行距離709kmのコースだ。SS(競技区間)の全長は375km、選手たちは前日のステージ7終了後に自らマシンを整備し、このステージに臨んでいった。

 ステージ8で、プロローグを含む今大会5度目のSS優勝を飾ったアル-アティヤは序盤からリードを築き、161km地点でXレイド・ミニ・JCWチームのステファン・ペテランセル(ジョン・クーパー・ワークス・バギー)に逆転を許したものの、続く225km地点では最大のライバルを再逆転。そのままリードを譲ることなくフィニッシュ地へ到達し自身40回目となるステージ優勝を果たした。

「マラソンステージは簡単ではなかったが、そのなかで僕たちは昨日から今日までベストを尽くした。本当に本当にハッピーだ!」と喜びを表現したアル-アティヤ。

「バギーに追いつくためにプッシュを続けた。簡単なことではないが、マラソンステージを無事に終えることができてうれしいよ。ステージ8は僕たちにとって素晴らしいステージだった」

 そのアル-アティヤから遅れること38秒、ステージ2番手にはXレイド・ミニ・JCWチームのカルロス・サインツ(ジョン・クーパー・ワークス・バギー)が入り、チームメイトで総合首位に立っているペテランセルがトップと3分03秒差のSS3番手となった。ステージ4、5番手にはハリド・アル-カシミ(プジョー3008 DKR)、シリル・デスプレ(プジョー3008 DKR)のアブダブ・レーシング勢が続いている。

 総合トップ3に順位変動はなく、首位ペテランセルと2番手のアル-アティヤとの差は4分50秒に縮まった。3番手のサインツはトップと39分55秒の開きがある。

 総合4番手はオーレンチーム/オーバードライブのヤクブ・プツィゴンスキー(ハイラックス・オーバードライブ)、同5番手はバーレーン・レイド・エクストリームのホアン-ナニ・ロマ(BRXハンター)だ。もう一台のBRXハンターを駆るセバスチャン・ローブはメカニカルトラブルによって今ステージでリタイアを喫している。

カルロス・サインツ(ジョン・クーパー・ワークス・バギー)
カルロス・サインツ(ジョン・クーパー・ワークス・バギー)
シリル・デスプレ(プジョー3008 DKR)
シリル・デスプレ(プジョー3008 DKR)

■ホンダのコルネホが二輪部門首位をキープ

 四輪市販車クラスを戦うチームランドクルーザー・トヨタオートボデーの三浦昂(TLC VDJ200)は、ステージ8を44番手で走破し総合41番手(クラス首位)に。チームメイトのロナルド・バソ(TLC VDJ200)はSS47番手/総合45番手(クラス2番手)につける。

 トラック部門にエントリーしている日野チームスガワラの菅原照仁(日野レンジャー)はSS13番手でフィニッシュ。部門総合でも13番手、排気量10L未満クラス首位をキープした。

 二輪部門では、前日に総合首位に立ったモンスターエナジー・ホンダチームのホセ・イグナシオ・コルネホ(ホンダCRF450ラリー)がステージ優勝を飾り、総合2番手でSS2番手につけたレッドブル・KTM・ファクトリーチームのトビー・プライス(KTM 450ファクトリー)とのギャップを1秒から1分06秒に広げている。

 総合3番手につけるのはレッドブル・KTM・ファクトリーチームのサム・サンダーランド(KTM 450ファクトリー)でトップとの差は5分57秒だ。

 ダカールラリーは12日、競技9日目の“ステージ9”が行われる。ネオムをスタート/フィニッシュ地点とするループステージの総走行距離は571km。内465kmのSSは紅海の海岸からスタートし、標高1200メートルを超える高地へ至る難関コースだ。

ステファン・ペテランセル(ジョン・クーパー・ワークス・バギー)
ステファン・ペテランセル(ジョン・クーパー・ワークス・バギー)
KTMファクトリー・チームのダニエル・サンダース(KTM 450ファクトリー)
KTMファクトリー・チームのダニエル・サンダース(KTM 450ファクトリー)
モンスターエナジー・ホンダチームのホセ・イグナシオ・コルネホ(ホンダCRF450ラリー)
ホセ・イグナシオ・コルネホ(ホンダCRF450ラリー)