豪州SC:ティックフォードのリー・ホールズワースが離脱。2021年はTCRオーストラリア転向へ

 オーストラリア大陸を代表する人気ツーリングカー選手権、RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップでフォード陣営の開発チームを務めるティックフォード・レーシングは、2021年シーズンを前にリー・ホールズワースの離脱を発表。合わせてマスタング・スーパーカーのラインアップを4台から3台へと縮小することをアナウンスした。

 チームマネージャーを務めるティム・エドワーズは、この決断に際し「過去2年間、リーと一緒に仕事ができたことにとても感謝しているし、2021年を一緒に戦えないのは本当に悲しい」と語った。

「彼のステアリングを握る能力に加えて、リーはガレージのなかでもピットレーンでも、本当に人気のある男だった。私たちのクルーやスポンサーも、彼に対して好意的な言葉しか浮かばないほどだよ」と続けるエドワーズ。

 そのホールズワースは、2014年チャンピオンのマーク・ウインターボトムがチーム18へと移籍した後任として、2019年から同チームに合流。2020年は2度の表彰台を獲得し、ドライバーズランキング11位の成績を残していた。

 RSCでのレギュラーシート喪失を受け、パドックでは耐久カップ登録のセカンドドライバーとして移籍するのでは、と目されていたホールズワースだが、チーム離脱発表の翌日にはカテゴリーを飛び越えたチャレンジを表明。

 2021年はTCRオーストラリア・シリーズを主戦場に、Ashley Seward Motorsport(アシュリー・シュワード・モータースポーツ/ASM)のアルファロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCRのステアリングを握ることが決まった。

「TCRオーストラリアで、アシュリー・シュワード・モータースポーツと僕のキャリアの将来を結びつけることができて光栄だよ。これは素晴らしい機会で、彼らはアルファロメオを走らせる本当にプロフェッショナルなチームだ」と、新カテゴリー挑戦への意欲を語った37歳のホールズワース。

「TCRオーストラリアは、僕がプロとしてモータースポーツを続ける絶好の機会になる。オーストラリアの放送ネットワークがフルシーズンをカバーしていて、ドライバーやパートナーにとっては素晴らしいことだ。マシンの出来は良く、とても高品質に見えるし、それぞれのメーカーが関与しているのも興味深い」と続けたホールズワース。

2020年のバサースト1000では暫定ポールポジションを獲得したリー・ホールズワースだが、2年契約延長はならなかった
2020年のバサースト1000では暫定ポールポジションを獲得したリー・ホールズワースだが、2年契約延長はならなかった
離脱発表の翌日にはRSCからTCRオーストラリアへのスイッチを表明した
離脱発表の翌日にはRSCからTCRオーストラリアへのスイッチを表明した

■ウォール・レーシングはホンダ・シビック・タイプR TCRの2021年カラーリングを発表

 この2021年から年間での2台体制を敷く計画のASMだが、シリーズでは古豪Garry Rodgers Motorsport(ギャリー・ロジャース・モータースポーツ/GRM)も初年度からアルファロメオを走らせており、ホールズワースはそのGRMジュリエッタに乗るマイケル・カルーソら、元スーパーカー参戦組のドライバーたちとも相見えることになる。

「スーパーカーを離脱した翌年ということで、僕個人の期待値も非常に高い。前線に駆け上がり、いくつかのトロフィーを持って帰りたいと願っている。チームにはその願望を叶えるための素材や能力がすべて備わっているように見えるね」

「そして(2台目をドライブする)16歳のジェイ・ハンソンと組むのも素晴らしい出来事だ。彼はフォーミュラ・フォードを経験し、本当に良いドライビングを見せた“ヤング・ガン”だ。彼はすでにTCRマシンで多くの時間を過ごしているし、僕は彼から学ぶことができることを願っているが、僕から彼にも少しは教えることができるはずだよ」

 一方、そのASMやGRMとともにタイトル戦線に絡む強豪チーム、Wall Racing(ウォール・レーシング)は、2021年仕様FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR、トニー・ダルベルト車のカラーリングを披露した。

「新たなシーズンを新たな装いでスタートできるのは、いつだって特別な気分になるものだね。それにロードゴーイング・バージョンの鮮烈なブルーとの関連性を示すのは、TCRにとって完璧な手法だ。見た目が素晴らしいのも最高だね!」とダルベルト。

 ウォール・レーシングは2021年も2台のシビックを投入し、2019年のシリーズ初年度にドライバーズランキング2位を獲得したジョン・マーティンと、ダルベルトのダブルエース体制でタイトル獲得を狙う。

2009年にはホールズワースと組んでバサースト1000を戦ったマイケル・カルーソ。2020年加入のGRMでTCRシリーズを追う
2009年にはホールズワースと組んでバサースト1000を戦ったマイケル・カルーソ。2020年加入のGRMでTCRシリーズを追う
2021年仕様FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR、トニー・ダルベルト車のカラーリングを披露したウォール・レーシング
2021年仕様FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR、トニー・ダルベルト車のカラーリングを披露したウォール・レーシング