ダカールラリー:TOYOTA GAZOO Racing、ハイラックスで二度目の総合優勝を目指す

 毎年年明けからスタートする、伝統のダカールラリー。2020年も1月3日からサウジアラビアを舞台にラリーがスタートするが、TOYOTA GAZOO Racingは2019年に初めての総合優勝を獲得して以来の二度目の総合優勝を目指し、4台のトヨタ・ハイラックスとともに砂漠の熱戦に挑む。

 1978年にパリから北アフリカのダカールまでを走るラリーとしてスタートしたダカールラリーは、2009年から南米、2020年からはサウジアラビアを舞台に争われている。2019年にナッサー・アル-アティヤー/マシュー・ボーメル組のドライブで初の総合優勝を果たしたTOYOTA GAZOO Racingは、2021年に向けて新型コロナウイルス感染拡大の影響でトレーニングやテストが制限されるなか、健康と安全を考慮したうえでラリーレイド仕様の新型ハイラックスの開発を続けており、FIAクロスカントリー・バハ・ワールドカップに参戦するなど熟成を進めてきた。

 とはいえ、2021年モデルのハイラックスは国際イベントに2戦のみの出場だったにも関わらず、速さと信頼性を証明してきた。レクサスRC F用の自然吸気V8エンジンは排気系が見直され、トルクカーブは低速からパワフルなものへと強化されている。

 またハイラックスは、2020年のダカールでタイヤトラブルに悩まされてきたが、TOYOTA GAZOO Racingはこれをふまえ、新たに開発したGRヤリス用のタイヤ空気圧センサーをハイラックスにも採用した。市販車の技術をラリー専用車に転用する逆転の発想だが、パートナーであるモチュールとともにこのセンサー用の電子制御開発も行われ、限界域での使用を行うことでのテストも期待されているという。

「今回のダカールラリー2021は、例年にない特別なイベントだ。混乱のなかで過ぎた2020年と、今なお進行中の新型コロナウイルス感染症の世界的な広がりにより、ラリーそのものの開催が疑問視されたこともあった。国際的なラリーイベントが次々と中止になるなかでも、我々はダカールへの挑戦のためにハイラックスの開発を続けてきた」というのは、チーム代表のグリン・ホール。

「そして今、ダカールラリーのスタートを明日に控え、この場にいられることを本当に誇りに思っており、また、TOYOTA GAZOO Racingとともに、再びダカールを制覇できる車両に仕上がっていると確信している。我々の最大のライバルであるカルロス・サインツによるコメントは非常に励みになった。彼はハイラックスを強力なライバルだと評価しており、我々もハイラックスとともに限界までプッシュを続けて、良いバトルができると思っている」

 サウジアラビアのジェッダを起点に、1月3日から15日までの期間で争われる2021年のダカールへ向け、熟成されたハイラックスをドライブするのは、アル-アティヤ/ボーメル組、ジニール・ドゥビリエ/アレックス・ハロ組、そして南アフリカ選手権王者のヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス組、二度目の挑戦となるシャミア・バリアワ/デニス・マーフィ組という4台だ。

 ホール代表のコメントにもあるとおり、最大のライバルはサインツやステファン・ペテランセル、オルランド・テラノバらがドライブするXレイドのミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギー。TOYOTA GAZOO Racingは強力なライバルに挑んでいく。

2021年のダカールラリーに挑むジニール・ドゥビリエのトヨタ・ハイラックス
2021年のダカールラリーに挑むジニール・ドゥビリエのトヨタ・ハイラックス
ナッサー・アル-アティヤー
ナッサー・アル-アティヤー
ハイラックスの開発に向け、新型コロナウイルス感染拡大防止に気をつけながら作業が進められた。
ハイラックスの開発に向け、新型コロナウイルス感染拡大防止に気をつけながら作業が進められた。