激動の2020年・全日本スーパーフォーミュラ選手権、最終戦でついに決着! 【2020年 第7戦】

激動の2020年・全日本スーパーフォーミュラ選手権、最終戦でついに決着! 【2020年 第7戦】

2020 SUPER FOMULA Rd.7

2020年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第7戦

全7戦で繰り広げられた2020年シーズン

今年も世界が注目するトップレベルの熾烈な戦いが繰り広げられた「全日本スーパーフォーミュラ選手権」。コロナ渦で異例の開催となった2020年シーズンも12月20日に富士スピードウェイで開催された最終戦をもって全7戦すべてのラウンドを終えることができました。ということで、三浦 愛のSFレポートも今回が2020年度の最終章となります。最後までお付き合い下さったGENROQ Web読者の皆様、モータースポーツファンの皆様ありがとうございました。

それでは早速、今年最後に素晴らしいレースを魅せてくれた2020全日本スーパーフォーミュラ選手権最終戦の結果とシリーズランキングをお伝えさせていただきます。

全日本スーパーフォーミュラ選手権最終戦、坪井選手

最終戦は坪井選手が今季唯一となる2勝目を飾る

ホンダ2名、トヨタ2名、計4名のドライバーが自力チャンピオンの可能性を残し挑んだ最終戦。極寒の富士スピードウェイは、朝晩、路気温が氷点下になることも・・・。気温9度、路面温度12度と未知のコンディションではあるものの、これ以上ないほどの晴天の下スタートが切られた今シーズン最後のレース。見事優勝を飾ったのが今季唯一の2勝目を挙げた #39 JMS P.MU/CERUMO・INGING 坪井 翔選手です。

全日本スーパーフォーミュラ選手権最終戦レースシーン

トヨタのホームコースであり、本人も走り込んできた富士スピードウェイでの優勝により逆転でシリーズランキング3位に滑り込みました。そして、今大会の2位には前戦で涙の初優勝を飾った #65 TCS NAKAJIMA RACING 大湯都史樹選手、3位にはスポット参戦ながらヨーロッパ仕込みの強さを実証してくれた #50 Buzz Racing with B-Max 松下信治選手、4位にはチャンピオンの可能性を残しながらも予選での走路外走行(タイム抹消)により最後尾から怒涛の追い上げを見せてくれた #1 VANTELIN TEAM TOMS ニック・キャシディ選手が続きました。

全日本スーパーフォーミュラ選手権最終戦、山本選手

チームタイトルはTEAM TOMS、ドライバーズタイトルは山本選手がゲット

ニック選手とチームメイトの#36 中嶋一貴選手が積み上げてきたポイントによりチームタイトルの座はTEAM TOMSの手に渡りました。そして、2020年ドライバーズチャンピオンを手にしたのは・・・、最終戦を5位でフィニッシュした #5 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 山本尚貴選手です。彼にとっては3度目のSFチャンピオン、2度目のスーパーGTとの2冠達成という偉業を果たす素晴らしい年となりました。決勝スタート直前のグリッドインタビューでもどこか清々しい表情で応えてくれ、会場全体を味方にするような彼の根強い人気と芯の強さを垣間見ることができました。

全日本スーパーフォーミュラ選手権最終戦表彰式

シーズン全7戦で6人のウイナーが誕生する波乱のシーズン

そして、山本選手に2ポイント及ばずランキング2位となったのが #19 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 平川 亮選手。最終戦では、最後の最後まで山本選手との素晴らしい直接対決を繰り広げ6位入賞、本人は納得していないと思いますがチャンピオン以上に今年の主役といえる大健闘のシーズンだったのではないでしょうか。

最終戦での順位がシリーズランキングにも直結する結果となった今シーズン、最後に笑ったのは去年悔し涙を流した山本選手でしたが、6名のウィナー誕生に加え女性ドライバーの初参戦やルーキーが大活躍する一年となりました。来年もドライバーの移籍から始まり、ベテランとルーキーの戦いやチームメイトバトル、チームやエンジンメーカーの技術力アップや新アイテムの導入など開幕前テストから目が離せません。

全日本スーパーフォーミュラ選手権最終戦、カルデロン選手

激動の2020年は多くのドラマと刺激をもたらした

そして、私個人としては1年間ピットレポータ―と解説としてスーパーフォーミュラに携わらせていただき、間近で現場を見てたくさんの刺激を受けました。 #12 ThreeBond Drago CORSE タチアナ・カルデロン選手のように最前線で戦う女性やドライバーだけでなく、レースに関わる多くの方々が其々の立場でその道のプロフェッショナルとして必死に戦っているのだと身をもって感じることができました。

大学卒業後、会社員としてOLをかじっていた私にとってレースの世界は色んな意味で少し異常(笑)・・・それでもこれだけの素晴らしいプロフェッショナルたちが集結し、世界中のレースファンを魅了しているスーパーフォーミュラは日本が世界に誇れるトップレースなのだと感じました。そして、プロである以上、結果を出さなければ次は無い。そんな厳しさの中にもやはり「好き」という気持ちがあるからこそ、スーパーフォーミュラに限らずこれまで様々なモータースポーツシーンで多くのドラマや奇跡が生まれてきたのかもしれませんね。

そして、何より今年は新型コロナウイルスの影響で日常生活にも支障が出てしまうような状況が今現在も続く中、シーズンを迎えられ無事に閉幕したことを嬉しく思うとともに、一年間応援してくださった皆様には心から感謝申し上げます。

レポートを務めた三浦 愛選手

2021年はさらなる飛躍を誓う

レーシングドライバー三浦 愛としては、1月30日(土)に富士スピードウェイで女性だけのプロレース「KYOJO CUP」の最終戦を控えています。3戦終了時点でポイントリーダーを走っており、今シーズンのチャンピオンには「文部科学大臣賞」という名誉な賞が贈られることが決まっています。スーパーフォーミュラの2020シーズンは終了しましたが、私自身はもう暫く気を引き締めたまま笑顔で今シーズンを終えられるよう引き続き頑張りたいと思います。

また、来シーズンも様々なチャレンジを続けながら、ドライバーとしてサーキットで皆様にお会いできる日を楽しみにしています。10月から始まったGENROQ Web SFレポートも5回にわたり連載させていただきました。これまで拙い文章もあったかと思いますが、最後までお読みいただき本当にありがとうございました。読者の皆様にとって2021年が素敵な一年となりますように・・・。

REPORT/三浦 愛(Ai MIURA)

PHOTO/田村 弥(Wataru TAMURA)

【プロフィール】

三浦 愛

12歳よりレーシングカートで数多の勝利を重ね、FIAソーラーカーレースでの優勝も経験。2001年のSL名阪 最終戦 FP3-Fクラスでの優勝を皮切りに、Rotax Maxなどでの参戦を経て2011年にはスーパーFJのシートを獲得し、フォーミュラチャレンジ・ジャパン、全日本F3選手権などでも優勝を果たしている。