「老舗が提案するRX-7超ハイレスポンス仕様」NAハイコンプ+ブリッジポート化を敢行!

「老舗が提案するRX-7超ハイレスポンス仕様」NAハイコンプ+ブリッジポート化を敢行!

1万回転まで使える13B改ハイコンプNA仕様!

フジタエンジニアリングの技を注ぎ込んだ意欲作

このFD3Sは、西のロータリーチューナーとしてその名を轟かす“フジタエンジニアリング”が新しい価値観の創出に挑んだ意欲作。RX-8からRX-7のブーストアップ仕様に乗り替えたオーナーからの「出力特性がピーキーで、通い慣れたコースでも踏み込めない」という悩みに対する回答でもある。

唐突感のないスムーズな吹け上がりを求め、心臓部の13B-REWはNA化を敢行。とはいえ、単純にターボユニットを撤去しただけではただのデチューンでしかない。そこで、ローターにRX-8純正の10.0高圧縮タイプを組み込んだ上、独自のブリッジポート加工を施して高回転で伸びるフィーリングを実現している。

なお、許容回転数は回すだけなら1万回転も可能だが、9000rpmを目安に繋いでいくと最も効率の良い加速を生み出せるそうだ。

 

NA化にともなって、EXマニはステンレスでワンオフ製作。60φとかなり太めの設計だが、これは13B-REWのペリフェラルポート排気を前提にしたサイズとのこと。

インテーク環境は、80φのサクションパイプからフジタエンジニアリングのアダプターパイプへと繋がるレイアウトで構築。可能な限り熱気を吸い込まないよう、エアクリーナーはクーリングシールドでカバーしている。

エンジンマネージメントはパワーFCが担う。燃料や点火時期のマップを新たに構築する必要はあったが、メタリングオイルポンプやアイドリング、電動ファン制御の安定性などを重視した結果のチョイスだ。一方、NA化で高回転志向が強まったため、高回転域での失火防止策としてHKSのツインパワーで点火系の強化を図っている。

エキゾーストマフラーは高性能フルチタンモデルのソニックTi、センターパイプはステンレスのソニックPPをセレクト。いずれもFD3S用としてフジタエンジニアリングが販売しているオリジナルモデルで、メインパイプ径は80φに設定されている。

スペアタイヤスペースを活用するラゲッジボックスも藤田エンジニアリングのオリジナル品。上面はカーボンが採用されており、見た目にも高い質感を誇るアイテムだ。

 

横転の不安が少ないFD3Sゆえ、フジタエンジニアリングでは重量増や室内空間が犠牲となるロールケージはよほどのことがない限り不要と考えている。ただし、ドライビング時のホールド性向上と軽量化の両面でバケットシートはマストアイテムだ。

足回りはオリジナルのPRO-F05車高調(HKSベース)を軸に構築。減衰力は特に変更していないが、バネレートは標準的な仕様が前後18kg/mmとなるのに対し、フロント17kg/mm、リヤ18kg/mmを選択。NA化でフロント重量が軽減されたことを考慮した設定だ。

オリジナルのワイドフェンダーを装備した上で、前後に285/35-18サイズのアドバンネオバAD08Rをインストール。ホイールはアドバンレーシングTCIIIだ。

その他の外装パーツももちろんフジタエンジニアリングのオリジナルで統一するが、ボンネットはツヤ消しカーボンでドライカーボン風にアレンジ。フロントバンパーも本来はインタークーラーを冷やすためのダクトがノーズ先端に設けられているが、NA仕様では不要と判断して撤去している。

確かにターボチューンに比べるとパワー面で見劣りするかもしれない。しかし、それと引き換えにオーナーの求める楽しさや乗りやすさ、そして長時間のサーキット連続走行でも熱問題に悩まされる必要もない。それらのメリットを考えると、ハイコンプNA仕様は十分にアリだ。

●取材協力:フジタエンジニアリング 大阪府堺市東区八下町1丁82-1 TEL:072-258-1313