DTM:2021年に向けアプト・スポーツラインがアウディR8 LMSでの参戦を表明

 2020年までアウディスポーツ・チーム・アプト・スポーツラインとしてDTMドイツ・ツーリングカー選手権に参戦していたアプトが、2021年からGT3カー規定を採用し生まれ変わるDTMに、アウディR8 LMSでのエントリーを表明した。

 2020年春に長年のDTM活動に終止符を打つと発表し、大きな衝撃をもたらしたアウディ。その影響で2021年からはGT3でのシリーズとなるDTMだが、各メーカーともにGT3でのレース活動はカスタマーレーシングとしての活動となるため、新生DTMには完全なワークス体制での参戦はせず、アウディはチームのサポートというかたちで関わることになる。

 そんなアウディ勢のなかで、2020年まではワークスとしてその一翼を担っていたアプトが、先陣を切って新生DTMへのエントリーを発表した。アプトはレース部門のほか、家業として長年アウディの公認チューナーとして独自にハイパフォーマンスカーを開発、製造を行っている。モータースポーツでは、今季も引き続きアウディワークスのフォーミュラEチームとして、また2021年からはマティアス・エクストロームとともにクプラでエクストリームEに新規参入する。

 アプトは12月21日、これらの活動に加え、新DTMにアウディR8 LMSで参戦することを発表した。「DTMはこれまで20年間に渡ってアプト・スポーツラインの一部であり、今後もそうでありたいと願っている」とグループの代表取締役を務めるハンス・ユルゲン・アプト。

「レースの週末には、我々のファンだけでなくケンプテンの200人の従業員が興奮、喜び、苦しみを分かち合ってきた。DTMこそ我々が最大の勝利を収め、成長してきた場所だ。我々の参戦表明とともに、この魅力的なシリーズの新章を書いてくれたゲルハルト・ベルガーへのメッセージを送りたい」

 今回の参戦発表には、台数やドライバーの名は記されておらず、アプトはあくまでプライベートチームとしてエントリーすることになるが、今季までアプトに所属していたニコ・ミューラーやロビン・フラインス、他にもロズベルグ所属のレネ・ラストやジェイミー・グリーンはGT3の経験も豊富で、継続してDTMへの参戦を希望している。アウディのワークスドライバーが加わる可能性も考えられるだろう。

 アプトと同様にDTMに参戦していたアウディ勢では、フェニックスはアジアン・ル・マンへの参戦を表明。またアウディのサポートを受け、LMDhの開発を開始。またカスタマーとして参戦していたWRTもLMDhの開発、またR8 LMSでのGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ等の活動を継続する。一方、ロズベルグはエクストリームEへの参加は決定しているものの、その他の活動については現段階では白紙の状態だ。

2020年DTMアッセンでのアウディスポーツ・チーム・アプト・スポーツラインのメンバー
2020年DTMアッセンでのアウディスポーツ・チーム・アプト・スポーツラインのメンバー