クラッシュのグロージャン、靭帯の手術を終え、SNSで元気な笑顔を見せる

 11月末のバーレーンGP決勝スタート時の大事故で怪我を負ったロマン・グロージャンは、左手の手術を受け、無事に成功したことを報告した。

 グロージャンは、スタート直後にスピンを喫し、バリアに衝突して53Gの衝撃を受けた。ハースのマシンは激しく炎上、その炎からなんとか脱出できたグロージャンだが、両手に軽度の火傷を負っただけでなく、靭帯も損傷していた。

 グロージャンは翌週のサクヒールGPの週末にはチームのガレージを訪れるまでに回復しており、当初はアブダビGPで復帰したいとも述べていたが、結局はスイスの自宅に戻り、怪我の治療を進めることを決めた。

 15日夜、グロージャンは、左手親指靭帯をクラッシュで傷めたため手術を行うと、ソーシャルメディアを通して明かした。また、右手には今年早い段階で別の怪我を負っており、その治療も必要だということだ。「明日は新しい人間になっているだろう」というコメントの後、手術を受けたグロージャンは、すべてうまくいったと報告、病院のベットで寝ている笑顔の写真を投稿した。
「よく眠れたしそれほど痛みはない。手書きでメッセージを書くのは少し辛いけどね」とグロージャンは書き込んでいる。

 その後、グロージャンは、F1関係のいくつかのニュースについてツイートし始めた。ウイリアムズF1チーム創設者フランク・ウイリアムズ入院のニュースには「あなたは世界のどのレーサーにもひらめきを与えてくれる人だ」と励ましのツイートをした。

 角田裕毅が2021年に向けてアルファタウリ・ホンダと契約したというニュースについては「裕毅、本当によかったね。君は(F1に)ふさわしいよ!!!!」と祝福のコメントをしている。

 グロージャンは、2021年シーズンのF1シートをつかむことができず、事故でリタイアしたバーレーンが彼の最後のグランプリ出走になる可能性が高い。

 シーズン最終戦アブダビGPに参戦することを望んでいたグロージャンは、医師から出場すれば回復と長期的な健康状態に深刻なリスクが生まれると忠告された。
 最終戦を欠場することは「人生で最も難しい決断のひとつだったが、最も賢明な決断のひとつだったことは明らかだ」とグロージャンは後に語った。彼の代役はピエトロ・フィッティパルディが務めた。

ロマン・グロージャン(ハース)
ロマン・グロージャン(ハース)

 グロージャンは2009年にバレンシアで行われたヨーロッパGPでルノーからF1デビューを果たし、その後、ロータスとハースから参戦、グランプリに179回出走した。
 現在34歳のグロージャンは、事故の前には、アメリカのオープンホイールシリーズ、インディカーへの転向を考えていたが、クラッシュの後、次の活動について改めて検討し直すと述べている。

 グロージャンは、完全に回復した後に、バーレーンでの事故のトラウマを追い払うために、F1マシンで最後の走行をすることを望んでいる。メルセデスは、チャンピオンシップを制したマシンの1台をグロージャンのプライベートテストのために提供する意思があることを表明した。