チーム・ロズベルグがDTM活動終了にともない従業員に解雇通知。活動変更で人員削減

 DTMドイツ・ツーリングカー選手権に2019年までアウディスポーツ・チーム・ロズベルグとして参戦していたチーム・ロズベルグが、DTMの活動終了にともない、正社員のエンジニアやメカニックの一部に解雇通知を出したという。

 1982年のF1ワールドチャンピオンであるケケ・ロズベルグがチームオーナー兼ドライバーとして1994年にドイツとフランスの国境近くのノイシュタット・アン・デア・バインシュトラーセに創立されたチーム・ロズベルグは、オペル・カリブラでのDTM参戦やF3ユーロシリーズでの活躍を経て、アウディワークスとしてDTMに参戦してきた。

 DTMでは、2017年、19年、20年にはロズベルグに所属するレネ・ラストが3回のチャンピオンに輝き、ドライバータイトルを獲得。チームタイトル、マニュファクチャータイトルの3冠を達成して、有終の美をもってDTMに別れを告げた。

 そんなチーム・ロズベルグだが、DTMの活動終了にともない、2020年から開始する新シリーズ『エクストリームE』に参戦することをすでに発表しているが、新規プロジェクトに必要とされる人数はDTMよりも大幅に減少することになり、DTM終了とともに自主的に退職した者や定年退職となった社員以外の16名のエンジニアやメカニックのうち、6名に解雇通知を出すという苦渋の決断を下すことになった。

 チーム代表のキンモ・リーマタイネンは「長年苦楽をともにした仲間だけに、非常に厳しい決断だった」とし、「DTMの活動がなくなったいま、先行きは不透明だ。今後どのような活動を行えるのかどうか、アウディと話し合いをしなければならない」とコメントしている。

 2019年からチーム代表を務めるリーマタイネン自身は、2000年のフォーミュラBMWにロズベルグから参戦、その後ドイツF3でもドライバーとして所属しており、チームのベテランメカニックやエンジニアに育てられた恩があり、彼らを解雇しなければならなかったのは胸が痛んだはずだ。

 アウディが今季限りでDTMからワークス活動を終えると発表した4月末以降、さっそく次の就職先探しを始めたロズベルグのメカニックもおり、今季のDTMのパドックでは開幕のスパから最終戦のホッケンハイムまで、アウディとBMWのチームに所属する誰もが今後の自身の行方に不安がる声が発せられた。また、両ワークスのエンジニアやメカニックにとっても、DTM活動なき後はそのままモータースポーツセクションに留まれるのか、量販車のセクションに転籍させられるのか、分からない状況が続いていた。