全日本ロード:MFJ、2021年の規則変更点を発表。冷却用エアダクトの装着が許可、ポイント制度、ゼッケンの規則などが変更に

 12月15日、日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)は、2021年度に開催されるロードレースにおける国内競技規則の主な変更点を事前に発表した。

 2021年度の国内競技規則書は12月25日に発行されるが、主な変更点がMFJから事前に発表された。全文は『MFJ Online Magazine:日本モーターサイクルスポーツ協会』のホームページ(http://www.mfj.or.jp/user/top/info/detail.php?aid=4982)から確認ができるがその一部を紹介する。

 まずは全日本選手権およびMFJカップ選手権シリーズの獲得ポイントの変更だ。これまでは決勝レースの完走者を対象に1位から20位に25-22-20-18-16-15-14-13-12-11-10-9-8-7-6-5-4-3-2-1ポイントが与えられていたが、MotoGPなどと同様に1位から15位に25-20-16-13-11-10-9-8-7-6-5-4-3-2-1ポイントが与えられることになった。

 決勝2レース制の場合のポイントは、レースごとに通常のポイントが与えられ、MFJグランプリ大会には、規定のポイントに3点が加算されることには変わりはない。

2020年全日本ロード最終戦鈴鹿 JSB1000 レース2 ホールショットを奪った清成龍一(Keihin Honda Dream SI Racing)
2020年全日本ロード最終戦鈴鹿 JSB1000 レース2 ホールショットを奪った清成龍一(Keihin Honda Dream SI Racing)

 次に、12月2日にも発表されたゼッケンとゼッケンベースカラーの変更についてだ。MFJによると変更の理由は、「全日本選手権において、観客へのアピールを高めるため、またオートバイのレースを知らない新規ファン獲得の一助とすることを目的に、スポーツとしてだれが速いライダーなのかをわかりやすく訴求し、ライダーにスポットライトが当たるように」ゼッケン番号とベースカラーが変更された。

 ゼッケンナンバーは、前年度(2020年)全日本選手権の有得点者で、当該クラスのランキング順位に従って年間指定ゼッケンナンバーが付与される。JSB1000、ST1000、ST600、J-GP3の各クラス1位~10位のライダーは、ナンバープレートの地色および数字の色各クラス共通で赤地に白文字。11位以降は、JSB1000が黄地に黒文字、ST1000は紺地に白文字、ST600は白地に黒文字、J-GP3は黒地に白文字となる。

 競技運営に関する変更点としては、JSB1000クラスの予選基準タイムが2020国内競技規則で「予選基準タイム105%」と予告されたが、この変更は採用されずに2020年度と同様にトップタイム上位3名の平均107%以内となる。また、ST1000クラスのレース距離は、65km以上~75km以下に変更された。

 付則4 24-1-8項のクイックリスタートにおいては、全日本選手権およびMFJカップJP250に「再スタートの場合は、ライダー1名につき1名のピットクルー(工具を持たずに)が、ライダーにグリッド位置を教えるために、グリッドに入ることが認められる」という追加事項ができた。

カワサキ『Ninja ZX-25R』を駆るSBKライダーのジョナサン・レイ
カワサキ『Ninja ZX-25R』を駆るSBKライダーのジョナサン・レイ

 ほかに、JP250クラスに250㏄の4気筒クラス区分が追加された。4気筒200㏄~250㏄4ストロークで、現時点では最低重量220kgのマシンが使用可能となる。適用車種はカワサキのNinja ZX-25Rだ。

 車両に関する変更点においてはJSB1000クラスおよびST1000クラスでFIMの耐久選手権規則に2020年に導入された規則とのハーモナイズによりフロントブレーキに冷却用のエアダクトの装着が許可されることとなった。

2020年全日本ロード第4戦もてぎ JSB1000 レース2:車両違反で失格になった清成龍一(Keihin Honda Dream SI Racing)
2020年全日本ロード第4戦もてぎ JSB1000 レース2:車両違反で失格になった清成龍一(Keihin Honda Dream SI Racing)

 JSB1000クラスのフロントブレーキ冷却用エアダクトは「フロントブレーキキャリパーおよびキャリパーブラケット、またはフロントフォークステーの最低でも2カ所以上に、ボルト等で固定(タイラップまたはバンド等は禁止)されていなければならない。フロントブレーキキャリパーはエアダクト取り付けのための改造が禁止される」と7-9-13項で決められた。

「エアダクトの前端開口部の最大幅は50mm、高さは60mmとし、前端位置はフロントフォーク前面より後方になければならなず、後方開口部はキャリパーまたはディスク面を冷却する位置で、パッドに直接通過風を当てることは禁止される。ダクトの材質はプラスチック、FRP、カーボンまたは樹脂製とする」

 ST1000クラスにおいても同様の規則が制定されるが、ダクト材質においてカーボンは禁止されるという。

 リヤハンドブレーキについてはJSB1000およびJ-GP3クラスは使用が認められるが、ST1000、ST600、JP250クラスは追加は許可されない。

ホンダCBR600RRのウイングレット
ホンダCBR600RRのウイングレット

 ST600クラスのウイングに関する規定は「ハンドルバーの最低幅は450㎜とする。ただし、フェアリングにウイングが付いた車両のハンドルバーの幅(レバープロテクションを含む)は、ウイングを含むフェアリング最大幅より広く(直進状態で)なければならない」となった。