タイトル争いは富士最終戦で決着!有効ポイント制でチャンピオンシップはどうなる?【2020年全日本スーパーフォーミュラ選手権】

■因縁の対決再び

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ポイントリーダーの平川亮選手

当初の予定より4ヵ月以上遅れて8月末に開幕した今シーズンのスーパーフォーミュラも、いよいよ今週末2020年12月20日の第7戦が最終戦となり、シリーズチャンピオン、つまり今日本で一番速い男が決まります。

12月6日に鈴鹿サーキットで開催された第6戦を終えた時点でのドライバーズランキングトップは、55ポイントを獲得している#20 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 平川亮選手。そして同ポイントながらランキング2位は#5 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 山本尚貴選手となっています。

ここでピンッときたあなたはかなりのモータースポーツ通ですね。そう、この2人のドライバーは先月、この富士スピードウェイで開催されたスーパーGT最終戦で、歴史と記憶に残る名勝負を演じ、勝負の世界の厳しさと華やかさを我々の心に深く刻みこんだあの2人なんです。

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同ポイントながらランキング2位の山本尚貴選手

もちろんこの2人のドライバーが今、日本で最も速く、そして強いドライバーであるという事には誰も異論はないと思いますが、奇しくも今シーズンのスーパーフォーミュラ最終戦がこの富士スピードウェイで開催されること、そしてチャンピオンシップを争う2人が同ポイントで最終戦を迎えるというのは、モータースポーツファンとしては心躍り胸が高鳴るのではないでしょうか?

●有効ポイント制って?気になるチャンピオン獲得条件は?

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ランキング3位の野尻智紀選手

そんな大接戦となっているチャンピオンシップ争いですが、ここで改めてスーパーフォーミュラのポイントシステムを確認してみましょう。

まず予選ではポールポジションに3ポイント、2位2ポイント、3位に1ポイントが与えられます。決勝では優勝すると20ポイント、2位15ポイント、3位11ポイント、4位8ポイント、5位以下10位まで1ポイント刻みで6〜1ポイントが与えられるため、1大会で最大23ポイントを獲得することができます。

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ランキング4位のニック・キャシディ選手までがシリーズチャンピオンの権利を残す

ここから計算すると現在、ポイントリーダーが55ポイントを獲得しているため、そこから23ポイントを引いた32ポイント以上を獲得していれば、計算上はシリーズチャンピオン獲得の権利があるように見えます。

ところが今シーズンは新型コロナウイルス感染症による海外渡航制限の影響で、海外に拠点を持つ外国人ドライバーや海外レースに参戦する日本人ドライバーが全戦参戦できないという状況を鑑み、全7戦中1大会での予選と決勝レースの合計得点の上位最大5大会分の合計を選手権有効得点とする「有効ポイント制」が採用されました。

つまり、全7戦でポイントを獲得しても2戦分はポイントとして加算されないという事になります。

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ランキング5位の山下健太選手

では実際のドライバーズポイントスタンディングを見てみましょう。

現在ランキング3位の#16 TEAM MUGEN 野尻智紀選手と4位の#1 VANTELIN TEAM TOM’S ニック・キャシディ選手は、ここまで6戦全てでコンスタントにポイントを獲得してきています。ところが今シーズンは有効ポイント制が採用されていることによって、野尻選手は48ポイント中47ポイント、キャシディ選手は49ポイント中46ポイントが有効ポイントとなるため、総獲得ポイントに対してランキングの逆転現象が起きてしまっています。

そして仮にこの両選手のどちらかが最終戦でポール・トゥ・ウィンを成し遂げたとすると、その獲得ポイント/有効ポイントはそれぞれ野尻選手が71/66、キャシディ選手は72/65となります。

こうしてみると、ランキング5位の#3 KONDO RACING 山下健太選手は現在有効ポイントが34ポイントですが、同じくポール・トゥ・ウィンを飾っても有効ポイントは55ポイントとなり、上位2人がノーポイントとなっても、より高得点を獲得した回数によってシリーズチャンピオンには届かないという事になります。

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2018年以来のGT、SFダブルチャンピオンが誕生するのか

ランキング上位2人はここまで6戦中2大会でノーポイントのレースがあるため、最終戦で獲得したポイントはまるまる有効ポイントとして積み上げられ、もし仮に野尻選手やキャシディ選手がポール・トゥ・ウィンを飾っても、予選決勝合わせて12ポイント以上(決勝2位もしくは決勝3位+予選3位以上)を獲得すれば67ポイント以上が確定するため、先にチェッカーフラッグを受けたほうが映えあるシリーズチャンピオン獲得となります。

ただ、もし仮に野尻選手がポール・トゥ・ウィンを飾り、平川選手もしくは山本選手が11ポイント獲得(決勝3位)で同ポイントとなった場合は、野尻選手が2度のポール・トゥ・ウィンということで初のシリーズチャンピオン獲得となります。

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自身初のスーパーフォーミュラシリーズチャンピオン獲得なるか

今シーズンは6大会で6人のウィナーが誕生するという、近年稀に見る大激戦が繰り広げられているスーパーフォーミュラ。

そんな2020シーズンの最後を締めくくるのはどのドライバーなのか? そしてシリーズチャンピオンの栄冠を誰が手にするのか? 予選から目が離せないスーパーフォーミュラ最終戦は今週末12月20日に予選・決勝が行われる予定です。

歴史に残る2020シーズンの最終戦を、ぜひその目に焼き付けに師走の富士スピードウェイへ観戦にいらしてみてはいかがでしょう。

(H@ty)