スーパー耐久第5戦:D’station Vantage GT3が今季2勝目。2クラスでチャンピオンが決定

 12月13日、ピレリスーパー耐久シリーズ2020第5戦『TKU スーパー耐久レース in オートポリス』の5時間の決勝レースが行われ、最高峰ST-XクラスはD’station Vantage GT3(星野敏/藤井誠暢/近藤翼)が今季2度目となるポール・トゥ・ウインを達成した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、当初の予定から6ヵ月遅れとなる9月に開幕した2020年シーズンも第5戦を迎え、年内最後のラウンドを迎えた。

 10時45分、手元の計測で気温5度、天候は曇りというコンディションのなか、ST-Xクラスのポールポジションを獲得した777号車 D’station Vantage GT3の星野敏を先頭に5時間の決勝レースはスタートを迎えた。

 気温路温ともに低いコンディションであることから、安全を担保するためエクストラフォーメーションラップが2周追加され、計測3周目にグリーンフラッグが振られレースはスタート。

 ST-Xクラスは3番グリッドスタートの888号車HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3を除く4台はジェントルマンドライバーが第1スティントを担当したこともあり、888号車の根本悠生がスタート早々から追い上げにかかる。

 スタート後の1コーナーで31号車 DENSO LEXUS RC F GT3の永井秀貴をかわした根本は、続く5周目の1コーナーで777号車の星野をオーバーテイクしトップに浮上した。

 ここから888号車がリードを築くかと思われた矢先、レーススタート時にコントロールラインの前で31号車の前に出ていたとして、ドライブスルーペナルティが課せられることに。

 888号車の根本は8周目にドライブスルーペナルティを消化し、81号車 DAISHIN GT3 GT-Rの大八木信行の後方5番手でコースに復帰した。9周目に大八木をかわした888号車は10周目に9号車MP Racing GT-RのJOE SHINDOをかわし3番手に浮上すると、ライバル勢より2秒以上速いペースで順位を取り戻しにかかる。

 16周目に31号車を、18周目の最終コーナーで777号車をかわし、888号車がトップに返り咲くとペナルティで失ったリードを取り戻すべく周回を重ねた。

 スタートから1時間、ジェントルマンドライバーの最低走行時間となる60分が経過すると、29周目から888号車を除く4台が続々とピットへ。9号車は影山正美、81号車は藤波清斗、777号車は近藤翼と、続々とドライバーチェンジを行なった。

 43周目、2番手777号車に約20秒のギャップを築いて888号車がピットイン。根本からジェントルマンドライバーの山脇大輔にドライバーチェンジを行い、2番手でコースへ復帰することとなった。

 トップに浮上した777号車がリードするなか、54周目、9号車の影山が888号車をかわして2番手に浮上する。影山が次に狙うのはトップの777号車のみとなったが、この時点で777号車の近藤は9号車とのギャップを1分10秒まで広げていた。

 57周目に81号車の藤波清斗が888号車をかわし3番手に浮上すると、65周目には2番手影山の背後まで接近、2台のニッサンGT-RニスモGT3によるバトルが繰り広げられたが、順位は変わらず。

 終盤も777号車はライバルの接近を許さず、2番手に1分のギャップを残し154周目のトップチェッカーを受け、今季2度目となるポール・トゥ・ウインを達成した。

 2位は9号車MP Racing GT-R(JOE SHINDO/柴田優作/影山正美/富田竜一郎)が、3位は81号車DAISHIN GT3 GT-R (大八木信行/星野一樹/大八木龍一郎/藤波清斗)が獲得した。

 『勝てばチャンピオン決定』という状況で第5戦を迎えたポイントランキングトップの888号車HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3は4位でチェッカーを受けたことから、ST-Xクラスのシリーズチャンピオン決定は最終戦鈴鹿まで持ち越されることとなった。

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 8台が参戦したST-Zクラスは2番手スタートの47号車D’station Vantage GT4(星野辰也/織戸学/篠原拓朗/浜健二)が、序盤にポールスタートの2号車ケーズフロンティア SYNTIUM KTM(飯田太陽/加藤寛規/高橋一穂)をかわしトップに浮上。しかし、16周目には2号車が首位奪還に成功する。2台のバトルはレース中盤も続いたが、47号車がFCY(フルコースイエロー)導入中にピットインを敢行し、60秒のペナルティストップが課せられてしまう。

 これで2号車が有利とみられたが、95周目にスピンを喫し、ポジションを下げてしまう。これで3号車 ENDLESS AMG GT4(内田優大/山内英輝/高橋翼/菅波冬悟)が首位におどり出ると、3戦ぶりのトップチェッカーを受けた。60秒ストップが響いた47号車D’station Vantage GT4が24秒遅れで2位を獲得。3位は2号車ケーズフロンティア SYNTIUM KTMが手にした。

 4台による戦いとなったST-TCRクラスは290号車F・Link Home CIVIC TCR(植松忠雄/井出有治/川端伸太朗)が序盤から独走をみせるも、25周目にエンジンベルトが切れてしまうトラブルでリタイアとなった。終盤、22号車WAIMARAMA KIZUNA Audi RS 3 LMS(キズナ/千代勝正/安田裕信/大草りき)と、97号車Racer ホンダカーズ桶川 DOME CIVIC(遠藤光博/中野信治/小出峻)が激しいトップ争いを展開したが、123周目に首位におどり出た97号車がそのままトップでチェッカーを受けた。

 2位には22号車WAIMARAMA KIZUNA Audi RS 3 LMSが、3位は2周遅れで65号車REBELLION Mars Audi RS3 LMS(松井猛敏/加藤正将/下山征人/塚田利郎)が獲得した。

 今回も1台のみのエントリーとなったST-1クラスは28号車ROOKIE Racing GR SUPRA(蒲生尚弥/豊田大輔/小倉康宏/河野駿佑)が99周を走りきり、最終戦を待たず2020年シーズンのST-1クラスチャンピオンの座を手にした。

 4台がエントリーしたST-2クラスは、予選から他を圧倒させる走りをみせた32号車ROOKIE Racing GR YARIS(井口卓人/佐々木雅弘/MORIZO)が決勝でも安定したハイペースを刻み続け、トップでチェッカーを受けた。ST-1クラスの28号車とともにROOKIE Racingは最終戦を待たず2クラスでチャンピオンに輝いた。

 2位には7号車新菱オート☆VARIS☆DXLエボX(成澤正人/安齋景介/藤井芳樹/八巻渉)が、3位には59号車DAMD MOTUL ED WRX STI(大澤学/後藤比東至/石坂瑞基)が入った。

 4台が参戦するST-3クラスはポールポジションスタートの52号車埼玉トヨペット GB クラウン RS(服部尚貴/吉田広樹/川合孝汰/平沼貴之)が終始レースを支配し、ポール・トゥ・ウインを手にした。

 34秒差の2位には39号車エアーバスター WINMAX RC 350 TWS(大島和也/冨林勇佑/石井宏尚)が、3位には15号車岡部自動車RECAROフェアレディーZ(長島正明/小松一臣/たしろじゅん)が続いた。

 6台が参戦したST-4クラスは310号車GRGarage水戸インターGR86(久保凜太郎/細川慎弥/坪井翔)がポール・トゥ・ウインで制した。2位は884号車 林テレンプ SHADE RACING 86(平中克幸/国本雄資/HIRO HAYASHI/石川京侍)が獲得。3位は18号車 Weds Sport 86(浅野武夫/藤原大暉/土屋武士/西村和則)が入り、今季2度目の表彰台を手にしている。

 13台と最も多くのエントリーを集めるST-5クラスは456号車odula AVANTECH ロードスター(橋本陸/勝木崇文/カルロス本田/小原康二)が第3戦岡山に続く今季2勝目を手にした。2位は72号車 ナチュラルチューニング☆クスコ☆NATS(小松寛子/猪爪杏奈/岡原達也/金井亮忠)が獲得。予選では11番手に沈んだランキングトップの69号車J’S RACING☆FIT(梅田真祐/久保田英夫/窪田俊浩)が3位で表彰台に上がった。

 2020年シーズンのピレリスーパー耐久シリーズ、最終戦となる第6戦『SUZUKA S耐』は2021年1月23日に三重県の鈴鹿サーキットで5時間レースが開催される。

今季2度目のポール・トゥ・ウインを飾ったD’station Vantage GT3(星野敏/藤井誠暢/近藤翼)
今季2度目のポール・トゥ・ウインを飾ったD’station Vantage GT3(星野敏/藤井誠暢/近藤翼)
ENDLESS AMG GT4(内田優大/山内英輝/高橋翼/菅波冬悟)
ENDLESS AMG GT4(内田優大/山内英輝/高橋翼/菅波冬悟)
Racer ホンダカーズ桶川 DOME CIVIC(遠藤光博/中野信治/小出峻)
Racer ホンダカーズ桶川 DOME CIVIC(遠藤光博/中野信治/小出峻)
2020シーズン ST-1クラスチャンピオンに輝いたROOKIE Racing GR SUPRA(蒲生尚弥/豊田大輔/小倉康宏/河野駿佑)
2020シーズン ST-1クラスチャンピオンに輝いたROOKIE Racing GR SUPRA(蒲生尚弥/豊田大輔/小倉康宏/河野駿佑)
ROOKIE Racing GR YARIS(井口卓人/佐々木雅弘/MORIZO)
ROOKIE Racing GR YARIS(井口卓人/佐々木雅弘/MORIZO)
スーパー耐久 ST-2クラスを制したMORIZO(ROOKIE Racing GR YARIS)
スーパー耐久 ST-2クラスを制したMORIZO(ROOKIE Racing GR YARIS)
埼玉トヨペット GB クラウン RS(服部尚貴/吉田広樹/川合孝汰/平沼貴之)
埼玉トヨペット GB クラウン RS(服部尚貴/吉田広樹/川合孝汰/平沼貴之)
GRGarage水戸インターGR86(久保凜太郎/細川慎弥/坪井翔)
GRGarage水戸インターGR86(久保凜太郎/細川慎弥/坪井翔)
odula AVANTECH ロードスター(橋本陸/勝木崇文/カルロス本田/小原康二)
odula AVANTECH ロードスター(橋本陸/勝木崇文/カルロス本田/小原康二)
2020 スーパー耐久第5戦 オートポリス ST-Xクラス 表彰台
2020 スーパー耐久第5戦 オートポリス ST-Xクラス 表彰台
2020 スーパー耐久第5戦 オートポリス ST-Zクラス 表彰台
2020 スーパー耐久第5戦 オートポリス ST-Zクラス 表彰台
2020 スーパー耐久第5戦 オートポリス ST-TCRクラス 表彰台
2020 スーパー耐久第5戦 オートポリス ST-TCRクラス 表彰台
2020 スーパー耐久第5戦 オートポリス ST-1クラス 表彰台
2020 スーパー耐久第5戦 オートポリス ST-1クラス 表彰台
2020 スーパー耐久第5戦 オートポリス ST-2クラス 表彰台
2020 スーパー耐久第5戦 オートポリス ST-2クラス 表彰台
2020 スーパー耐久第5戦 オートポリス ST-3クラス 表彰台
2020 スーパー耐久第5戦 オートポリス ST-3クラス 表彰台
2020 スーパー耐久第5戦 オートポリス ST-4クラス 表彰台
2020 スーパー耐久第5戦 オートポリス ST-4クラス 表彰台
2020 スーパー耐久第5戦 オートポリス ST-5クラス 表彰台
2020 スーパー耐久第5戦 オートポリス ST-5クラス 表彰台