MuSASHi RT HARC-PRO.が2021年の体制発表。名越哲平がJSB1000、埜口遥希がST600に参戦/全日本ロード

 12月11日、武蔵精密工業株式会社がスポンサードする『MuSASHi RT HARC-PRO.』は2021年シーズンにおける全日本ロードレース選手権の参戦体制を発表した。JSB1000クラスに名越哲平、ST600クラスに埜口遥希が起用される。

 MuSASHi RT HARC-PRO.は全日本ロードや鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦している歴史あるプライベーターチームだ。2020年は水野涼がJSB1000クラスに参戦して第1戦SUGOのレース2で2位、第3戦オートポリスのレース1で3位、第4戦もてぎのレース2で3位と3度の表彰台を獲得してランキング4位に入った。また、ST1000クラスに参戦した名越は第3戦オートポリスで2位、第4戦もてぎと第5戦鈴鹿で2連勝を飾り3度の表彰台を獲得してランキング2位を獲得した。

2020全日本ロード第5戦鈴鹿ST1000クラスで優勝した名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO)
2020全日本ロード第5戦鈴鹿ST1000クラスで優勝した名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO)

 2021年は名越がハルク・プロの新エースライダーとして、JSB1000クラスにステップアップする。2019年のJ-GP2王者である名越は、MuSASHiスカラシップトレーニングの第一期生であり、次世代国内ホンダ陣営の期待を背負う若手ライダーとなる。また、チャンピオンを目指しつつホンダCBR1000RR-Rの開発も担当する。

2021年は全日本ロードJSB1000クラスに参戦する名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO.)
2021年は全日本ロードJSB1000クラスに参戦する名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO.)

名越は「2021シーズン、MuSASHi RT HARC-PRO. HondaからJSB1000クラスに参戦することになりました。2019シーズンにJ-GP2クラスでチャンピオンを獲った後、JSB1000クラスにステップアップしたかったのですが、新設されるST1000クラスに参戦となり、JSB参戦は叶いませんでした。仮に2020シーズンにJSBクラスに参戦出来ても、エースは水野選手で自分はサブライダー。チーム全体を背負うような立場ではなかったと思います」とコメントした。

「2021シーズン自分の立場はハルク・プロのエースライダーで、CBR1000RR-Rの開発も担い、鈴鹿8耐ではチームを引っ張ることもしなければいけません。自分が全日本ロードに上がったとき、高橋巧選手が担っていた役割。そうなりたいと憧れていましたが、自分がその立場になると思うと、大きなプレッシャーを感じます。しかし、それを超えないと自分が望む世界で活躍するライダーになれませんし、やらなければなりません」

「所属ライダーのなかでハルク・プロ歴もいちばん長い自分が、かつて巧選手に抱いていたような気持ちをチームの若いライダーに持ってもらえるよう、頑張ります。JSBのレベルの高さは十分理解していますが、世界へ挑戦するためにも2022シーズンにチャンピオン獲得を果たしたいと思います。そのためには2021シーズン、開幕戦から表彰台の常連となっていることは必須だと思います。今からしっかりとトレーニングして準備を進め期待に応えます」

2020全日本ロードST600クラス:埜口遥希(SDG Mistresa RT HARC-PRO)
2020全日本ロードST600クラス:埜口遥希(SDG Mistresa RT HARC-PRO)

 ST600クラスに参戦する埜口は2017年と2018年ににアジア・タレントカップでランキング2位、2019年はレッドブルMotoGPルーキーズカップでランキング3位を獲得したヨーロッパを主戦場として世界の舞台で戦ってきたライダーだ。2018年には全日本ロード第5戦筑波に参戦してレース1で優勝、レース2で2位を飾っている。

 2020年は日本へと活動の拠点を移して全日本ロードST600クラスにSDG Mistresa RT HARC-PROから参戦。初めてとなる600ccのマシンに苦戦したものの、シーズン後半には徐々に順応してランキング14位に入った。2021年はMuSASHi RT HARC-PRO.から同クラスに参戦する。

2021年は全日本ロードST600クラスに参戦する埜口遥希(MuSASHi RT HARC-PRO.)
2021年は全日本ロードST600クラスに参戦する埜口遥希(MuSASHi RT HARC-PRO.)

 埜口は「2020シーズンは初めての600ccマシンでの戦いとなり、マシンへの対応を図りながら結果を出そうと努力しましたが、テストもレース数も少なく、非常に難しいシーズンとなってしまいました。ライダーとして1年1年が勝負と認識しているので、来年のチャンスがあるのかどうか不安でしたが、MuSASHi RT HARC-PRO.から参戦できるとチームから聞かされ、嬉しい思いで一杯です」と語る。

「MotoGPのライダーになりたいとキッズバイクに乗り始め、今も同じ想いを抱いています。週に1度は練習に行かないと不安になるくらいバイク乗ること、そして速く走ることが大好きです。2020シーズンも600ccマシンの走らせ方などをたくさんチームから教えていただき、成長できました。2021シーズンも強力なバックアップをいただき、さらに成長し、結果で皆さんにお返しができるシーズンにしたいと思っています。宜しくお願いいたします」

2020全日本ロードJSB1000クラス:水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)
2020全日本ロードJSB1000クラス:水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)

 MuSASHi RT HARC-PRO.の本田重樹監督は「日本のレースシーンにおいて、MuSASHi RT HARC-PRO.のネームバリューは確固たるものとなっています。近年、各クラスで常にトップシーンで戦っている姿が、ムサシマンの士気高揚、モノ造りにおける精度レベルアップ、さらにはリクルート効果にも繋がるものと信じています」と述べた。

「JSB1000クラスの水野涼は2021シーズン、ライダーのキャリアにおいて重要な次のステップへ進むこととなり、チームを卒業しますが、若手のライダー育成を担う私共としては、水野涼の今後のさらなる成長と活躍を期待致します。水野の後はST1000クラスで活躍した名越哲平が継ぎ、JSB1000クラスを戦います。水野同様、トップシーンで活躍してくれることと期待しています」

「ST600クラスに参戦する埜口遙希は若いライダーですが将来性があり、技術、およびフィジカルレベルは突出したものを持つライダーです。近い将来、日本のトップランカーとして育つ逸材と期待しております。2020年は残念ながら開催されなかった鈴鹿8耐ですが、2021年はぜひ開催していただき、名越を筆頭とするムサシライダー達が634を背負い、活躍することをお約束します。2021シーズンも引き続き応援宜しくお願いいたします」