ル・マン・ウイナーのTFスポーツ、IMSAデイトナ24時間にアストンマーティン・バンテージGT3で参戦

 2020年のル・マン24時間レースでLMGTEアマクラスを制したTFスポーツは12月10日、2021年1月のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レースへ参戦すると発表した。アストンマーティン・バンテージGT3でGTDクラスに参戦し、IMSAデビューを果たす。

 イギリスに本拠を置くTFスポーツは、WEC世界耐久選手権の2019/20シーズンにアストンマーティン・バンテージAMRでフル参戦。サリ・ヨルック/チャーリー・イーストウッド/ジョナサン・アダムがル・マンで勝利を挙げて最終戦までタイトルを争ったが、惜しくもランキング2位でシーズンを終えていた。

 チームは2021年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦となるデイトナ24時間レースのGTDクラスに、リチャード・ウェストブルック/イーストウッド/マクスウェル・ルート/ベン・キーティングというラインアップで参戦する。

 これまでアメリカでのレース経験が2019年のWECセブリング、2020年のWECオースティンしかないTFスポーツにとって、デイトナでのレースはもちろん初めて。今回の参戦は1戦かぎりのものとなるが、チームはそのアナウンスのなかで「将来、IMSAにフル参戦する」ことに関心を持っていると述べている。

「この素晴らしいイベントでレースをする機会が与えられたことを、とてもうれしく思う」とチーム代表のトム・フェリエは語っている。

TFスポーツが発表した、デイトナ24時間向けのマシンカラーリング
TFスポーツが発表した、デイトナ24時間向けのマシンカラーリング

 キーティングは昨シーズンのWECにおいてチーム・プロジェクト1のポルシェ911 RSRをドライブしており、TFスポーツのライバルであった。デイトナにおいては、ブロンズドライバーに指定されている。

 キーティングは先日、IMSAとWECの双方にフルシーズンエントリーすることに加え、デイトナ24時間レースにふたつの異なるマシンでエントリーするという“ダブル・デューティ”に意欲を見せていた。

「僕はアストンマーティンを運転したことはないが、1シーズンにわたって彼らと競い、GTEマシンには非常に感銘を受けた。GT3マシンも同様に扱えるものと考えている」

 ウェストブルックとルートも、初めてチームに加わることになる。ウェストブルックは2020年のル・マンでアストンマーティン・デビューを果たし、プロクラスで3位表彰台に登っている。また、WEC最終戦ではアレックス・リンの代役も務めた

 一方、ルートはGTワールドチャレンジ・アメリカでポルシェ911 GT3 Rを駆ってタイトルを獲得し、IMSAのGTDデビューを迎える。21歳のルートは、2020年のル・マン24時間にもJMWモータースポーツのフェラーリ488GTE Evoで出場している。

「ル・マン24時間レースに出場し、ベン、リチャード、チャーリーと競った後に、TFスポーツでアメリカの素晴らしい耐久レースを走ることができ、とても恐れ多い」とルートは語っている。

 ウェストブルックは次のように付け加える。

「トム(・フェリエ)とはずっと友人だが、TFスポーツでレースをするのはこれが初めてなので、彼が上司になるのはちょっと変な感じがするね」

「チームはここ数年非常にうまくやっているし、現在の組織とラインアップで勝利を追い求めることができる。デイトナを特別なものにしているのは、その雰囲気だ。2021年最初のレースとなるので、みんな再びデイトナに行くことに興奮しているよ」

TFスポーツは2020年のル・マン24時間レースでLMGTEアマクラスを制している
TFスポーツは2020年のル・マン24時間レースでLMGTEアマクラスを制している