F1アブダビGP木曜会見(1):レッドブルのヘルムート・マルコから祝福を受けたペレス「焦らず決定を待ちたい」

 F1最終戦アブダビGPの木曜日のFIA会見も、今シーズンこれまで行われてきたように、チームごとにドライバーがふたりずつ出席して行われた。

 その4番目に登場してきたレーシングポイントの会見に、多くのメディアが注目した。それはレーシングポイントのドライバーのひとりであるセルジオ・ペレスが、1週間前の第16戦サクヒールGPでF1初優勝を遂げたこと。それとともに、ペレスの2021年の去就がまだ発表されていないからだ。

 優勝後、ペレスは「多くのレース関係者から、祝福のメッセージをもらった」と言う。その中には、「ヘルムート(・マルコ/レッドブルのモータースポーツアドバイザー)からのものもあった」と明かした。マルコの肩書きはモータースポーツアドバイザーだが、レッドブルとアルファタウリのドライバーの決定権を持つ、いわゆる総監督的な立場にある。そのマルコから祝福のメッセージというのは、2021年のレッドブル・ホンダのシートを約束するという意味が込められているのだろうか。

 しかし、ペレスは冷静だ。

「レッドブルが2021年のシートを確定させるのは、シーズン終了後だと聞いている。だから、もう少し待つしかない。僕はここまで長いこと待たされてきたけど、あと1、2週間だ。焦らずに、その決定を待ちたい」

セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
2020年F1第16戦サクヒールGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)

 その決定において、前戦サクヒールGPの初優勝は、どんな影響を与えるのだろうか。ペレスは、それにはあまり期待していないと言う。

「この世界ではひとつのレース結果だけによって、その人の人生を変えることはないっていうことだけは間違いないからね」

 ただし、ペレスは自分がこれまで積み上げてきたキャリアに対しては自負があった。

「僕はこれまでずっと、マシンからポテンシャルを最大限引き出してきたし、可能な限り多くのポイントも獲得してきたと思う。今年だって、新型コロナウイルスの影響で2レース欠場したけど、ランキングは4位だ。悪くないと思っている」

 ペレスの母国メキシコでは、サクヒールGPでペレスが優勝した12月6日は国中が熱狂していたと言う。

「自分にとっても、家族にとっても、メキシコの国民にとっても、忘れられない1日になったと思う。でも、僕の未来はもはや自分ではコントロールできないんだ。来年ここでレースできれば最高だけど、もし来年いなくなっても、2022年には復帰したい」

 ランキング5位のダニエル・リカルド(ルノー)との差は13点。リカルドを抑えて、2016年と2017年の自己最高位の7位を上回る4位でシーズンを締め括ることができるのか。その後、2021年のシートを得ることができるのか。初優勝から1週間後のアブダビGPでも注目を集め続けているペレスだった。

セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
2020年F1第16戦サクヒールGP F1初優勝を飾ったセルジオ・ペレスをレーシングポイントのクルーが祝福。その奥ではアルファロメオのクルーも『PER』と書かれたボードを掲げている
セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
2020年F1第16戦サクヒールGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
2020年F1第16戦サクヒールGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)が初優勝
2020年F1第16戦サクヒールGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)が初優勝