TCRJ史上初!あの女性ドライバーがオーバーオール優勝を飾る【TCRJ 2020】

■サタデーシリーズのシリーズチャンピオンが決定!

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サタデーシリーズ予選2番手を獲得した下野選手

今年2020年で開催2シーズン目となったTCRジャパンシリーズ、通称TCRJ。

土曜日と日曜日にそれぞれ独立したチャンピオンシップが開催されることや、GT3マシンに比べて手頃な価格や車格とそれに見合わぬエンジンパワーで毎戦アツく激しいバトルが行われることなどから、モータースポーツファンとして観戦するだけに留まらず、実際にモータースポーツライセンスを取得して自ら参戦してしまうドライバーが現れるほど、非常に盛り上がっているカテゴリの一つとなっています。

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サタデーシリーズポイントリーダーの篠原拓朗選手

7月に開幕を迎えた今シーズンのTCRJもいよいよこの鈴鹿大会と最終戦富士大会を残すのみとなり、12月5日にサタデーシリーズ決勝が行われました。

前日4日に行われた予選では、サタデーシリーズ開幕4連勝中でランキングトップの#21 Audi Team Hitotsuyama 篠原拓朗選手がまたもポールポジションを獲得。そして2番手タイムをマークしたのはスーパーフォーミュラと同じくDrago CORSEからエントリーしている女性ドライバー、ブロンズクラスの#34 下野璃央選手。今シーズンから参戦を開始した下野選手は自身初となるフロントローからのスタートとなります。

3番手にはランキング2位の#25 Volkswagen和歌山中央 with TEAM WAKAYAMA 松本武士選手が入り篠原選手の背後からホールショットを狙います。と言うのは、予選終了時点で篠原選手と松本選手のポイント差が39ポイントとなっており、このポイント差をポール・トゥ・ウィンで獲得できる30ポイント以内に縮めておかないと、最終戦を待たずして篠原選手のサタデーシリーズチャンピオンが確定してしまうため、今大会はチャンピオンシップにおいての天王山となりました。

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サタデーシリーズ第5戦のスタート
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スタートの1コーナーで篠原選手と松本選手が接触

サタデーシリーズ決勝は定刻通り、10:55にフォーメーションラップからのスタンディングスタートで20分+1周のアツい戦いの火蓋が切られます。フロントローイン側からスタートを決めた#34 Honda CIVIC TCR 下野選手に対して、4番手スタートのブロンズクラス#19 バースレーシングプロジェクト【BRP】 CUPRA TCRを駆るHIROBON選手に激しくプレッシャーをかけられる#21 Audi RS3 LMS 篠原選手。さらにアウト側からは#25 Volkswagen Golf GTI TCR 松本選手もいいスタートダッシュで3ワイドで1コーナーに進入していきます。

するとHIROBON選手を牽制する篠原選手とアウト側からスピードの伸びを生かして被せてきた松本選手が接触! これに巻き込まれた形でHIROBON選手もコースアウトし、篠原選手とHIROBON選手はコースサイドにマシンを停めてしまいます。ここでなんとしてもポイントを稼ぎたい松本選手は自力でピットまで戻り再スタートしていきますが、最終的にはリタイヤとなってしまいました。

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オーバーオール優勝の喜びを爆発させた下野選手

ホールショットを決め、アクシデントを回避した#34 下野選手はライバル不在で独走。後方で2番手争いを展開する2台のCIVIC TCRに13秒以上のギャップを築き10周を走りきり、TCRJ初となる女性ドライバーのオーバーオール優勝を飾りました!

2位には10周にわたるCIVIC TCR同士のバトルを制したブロンズクラス#62 全薬工業 with TEAM G/MOTION’ 塩谷 烈州選手、そして3位にはスーパーGTやスーパー耐久でも活躍経験のある#45 若甦ドリームドライブ with KCMG 白坂卓也選手が入りました。

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サタデーシリーズチャンピオンを獲得した篠原選手

この結果を受けて、篠原選手と松本選手のポイント差は39ポイントと変わらなかった事から、最終戦を待たずに篠原選手のTCRJ2020シーズンサタデーシリーズチャンピオンが確定しました!

篠原選手にとっては昨シーズンの悔しさから悲願のチャンピオン獲得となりました。また、ブロンズクラスでは下野選手が今回ノーポイントとなったHIROBON選手に17ポイントの差をつけて逆転。ランキングトップで最終戦に臨むことになりました。

TCRJ最終戦、サタデーシリーズ決勝は12月19日に富士スピードウェイで行われる予定です。

(H@ty)