LMDhでスポーツカー復帰のアウディ、“GT3方式”でカスタマーへのマシン供給も計画

 LMDh規定で2023年にトップレベルのスポーツカー・レース復帰の意向を表明しているアウディは、これまで成功を収めてきたGT3プログラムと同様、ファクトリーチームだけでなくカスタマーチームもサポートするアプローチを計画していると明らかにした。

 11月末、新たなACOとIMSAの共同プラットフォームであるLMDhプログラムに向け「集中的な準備を行なっている」と発表したアウディ。そのプログラムの現状について、モータースポーツ部門のトップであるユリウス・シーバッハがSportscar365に追加の詳細を語った。

 アウディはこの新たな規則に向けた話し合いの席に参加してきたメーカーのひとつであるが、LMDhを含めたアウディのモータースポーツ戦略については、11月の取締役会において正式に承認されたという。

「我々は現在、開発の初期段階にあり、さまざまなコンセプトを評価している」とシーバッハはSportscar365に対して語っている。

「新たなLMDhカテゴリーの成功に、我々が強い関心を持っているのは明白だ」

 今回のプロジェクトにおいて、どのようなレベルでのコミットメントを目標としているかについて尋ねると、シーバッハはファクトリーとカスタマー、双方によるオペレーションが計画されていると語った。

 フェニックス・レーシングやWRTなど、アウディがサポートしてきたGT3カスタマーチームの多くがLMDhに関心を示しており、彼らはトップクラスにおける将来のエントリーの可能性を睨み、来年に向けた(将来LMDhのベースシャシーとなる)LMP2のプログラムに取り組み、開発を加速させているところでもある。

「我々はファクトリーレベルでのエントリーを計画しているが、カスタマーチームにも供給したいと考えている」とシーバッハ。

「我々にとっては、総合優勝を得るために戦えることが重要だ」

 LMDh時代のスタート時点から参戦したいという願望をアウディが示したため、2023年に参戦が開始される予定であることをシーバッハは認めたが、シャシーコンストラクターの最終決定はまだなされていない。

 LMDhと次世代LMP2における4つの承認コンストラクターのひとつであるダラーラは、過去にはアウディのプロトタイプ・プログラムの一部を担っており、LMDhのプログラムにおいても関与するものと考えられていた。

 シーバッハはまた、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権と、WEC世界耐久選手権の両方でフルタイムの参戦をするつもりかどうかを「やがて」発表すると語った。

 先月のアウディの発表においては、ル・マン24時間とデイトナ24時間の両方でレースをしたい旨が言及されているが、実際のプランについてはいまだ詳しく説明されていない。

以前よりアウディは、欧州・アメリカの双方でスポーツカーレースに参戦してきた
以前よりアウディは、欧州・アメリカの双方でスポーツカーレースに参戦してきた