「斎藤太吾のGRヤリスがついに走り出した!」魅せる走りを意識した1000馬力+FR仕様の真髄に迫る

「斎藤太吾のGRヤリスがついに走り出した!」魅せる走りを意識した1000馬力+FR仕様の真髄に迫る

1000馬力が繰り出すパフォーマンスはハンパじゃない!

GRスープラとは異なるアトラクション仕様に挑む

日本が世界に誇るドリフトドライバー斎藤太吾選手のニューマシンがついに走り出した。そう、パフォーマンス用として水面下で開発を進めていたFF改FR仕様のGRヤリスである。

エクステリアはパンデムのワイドボディキットでフル武装。D1GPマシン同様のグラフィックが施され、まるでWRカーのような迫力を手に入れている。

1.5Lの3気筒横置きエンジン(NA)が搭載されていたスペースに、違和感なく収まった直列6気筒の2JZ-GTEユニット。腰下はHKSの3.4Lキット(ボア87φ×ストローク94mm)で強化。ヘッドにはHKSの264/272のハイカムを投入し、圧縮比は1.2mmヘッドガスケット仕様で8.8に設定されている。

タービンにはギャレット製のGT4294Rを組み合わせ、MAX1000psを出力。マフラーとウエストゲートの排気パイプはボンネットを突き抜けて最短距離で解放されるレイアウトだ。

D1GPを始めとする競技に参加する予定はないため、レギュレーション等は一切無視。エンジン本体はバルクヘッドを加工して後方へと押し込んでいる。

フロントグリル内はインタークーラーとオイルクーラーを配置。ラジエターは重量配分を考慮してリヤマウントとしている。フェンダー左右のインレットダクトからフレッシュエアを取り込み、コア背面の電動ファン(引き抜き用)でトランクパネル穴から強制排出する仕組みだ。

足回りに関しては、キャロッセのオリジナルブランドであるクスコ製の車高調を軸にセットアップ。アップライトはアルミビレット削り出し、各アームも調整式のスペシャルを投入する。

デフには短時間でファイナルギヤの変更が可能なクイックチェンジが搭載され、内部LSDはクスコのオリジナルを組み込んでいる。ドライブシャフトはGT-R純正だ。


 

タイヤは19インチのアドバンA052(F245/35 R275/35)で、今回のテスト走行ではセルフステアの効きを中心にアライメントセッティングを行っていた。

室内はストリートチューンド風を意識したメイキングとなる。オルガン式ペダルとシフトレバーを除けば、完全にノーマル風の仕上がりだ。ミッションはサムソナスのシーケンシャルドグで、フロアトンネルはミッション〜プロペラシャフトを通すために作り直されている。

「スペックはD1GP用のGRスープラと同じなんですが、GRヤリスはGRスープラよりもホイールベースが長いから安定した走りが可能。このFR仕様はアトラクション用と割り切って作っているので、“魅せる走り”に徹したいと思っています」と斎藤太吾選手。

今回のテスト用タイヤはアドバンA052だったが、ハイグリップタイヤを易々と空転させながらの高速ドリフトは圧巻の一言。これでもまだセッティング途上というから、バッチリ決まったらどんな走りを繰り出すのか、楽しみでならない。

●取材協力:ファットファイブレーシング 埼玉県所沢市岩岡町681-4