ベッテル、フェラーリF1のピットストップの遅さを問題視「機器の全面見直しが必要」

 セバスチャン・ベッテルにとって、2020年F1第16戦サクヒールGPはフェラーリでの最後から2番手のレースだったが、12位フィニッシュにとどまり、入賞することができなかった。ピットストップの際に時間をロスしたことも問題点のひとつだとベッテルは考えている。

 13番グリッドスタートのベッテルは、1周目に9番手に上がったが、その後順位を落とし、レースのほとんどをポイント圏外の位置で走り続けた。レース後半はマクラーレンのランド・ノリスと、アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィの間で走行した。

 今シーズン低迷しているフェラーリは、改善が必要な問題を多数抱えているが、ピットストップもそのひとつだ。イモラでの第13戦エミリア・ロマーニャGPではトラブルでタイヤ交換に13秒かかったことが、4度のF1世界王者ベッテルのレースに大きく影響した。サクヒールでのピットストップもスムーズにはいかなかった。31周目のピットストップの静止時間は4.5秒、54周目には6.5秒かかった。

 レース後にベッテルは、クルーが最善の仕事をしなかったわけではなく、チームのピット機器に問題があるとの考えを示した。

「彼らにとっては十分厳しい状況だったから、同情するよ」とベッテルは語った。
「(機器の)設計を大幅に見直す必要がある。クルーたちのせいではないんだ」

2020年F1第16戦サクヒールGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2020年F1第16戦サクヒールGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

 ベッテルはバーレーンでの2戦目のレースは“非常に困難”だったと語っている。FP3の後で交換されたエンジンのパフォーマンスが優れておらず、それがピットストップの遅れ以上に彼自身の走りに影響したのではないかと考えているという。

「あまり意味のあるレースにはならなかった」とベッテルは語った。「僕たちはスタート時からかなり遅かった」

「前のドライバーたちについていけず、戦いに加わることができなかったんだ。ストレートではトウ(スリップストリーム)やDRSを使っても、ほとんどスピードが向上しなかった」

「エンジンのパワーが少し落ちているように感じた。昨日交換したエンジンが影響しているのかどうかは分からないが」

「でもそういうわけで、レースの最初から最後まで防御に集中せざるを得なかった。終盤に履いたソフトタイヤでアドバンテージを得ることもできなかった。つまり、ピットストップが大きく影響したわけではなかったのは明らかだ」

 しかしながら、サクヒールではベッテルにとってポジティブな出来事もあった。2021年に移籍するレーシングポイントが、セルジオ・ペレスによって優勝を獲得したのだ。

「たしかに(レーシングポイントは)強かった。チームに加わるのを楽しみにしている」とベッテルは語った。

「でも今のところは、フェラーリとの年月を締めくくることに集中している。とても辛い状況のなかだとしてもね。今日はできることをしたが、それでもとても困難だった」