新型コロナ感染のハミルトン、F1アブダビGP出場可否は「バーレーンとアブダビの当局次第」

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、仮に今週後半に新型コロナウイルス感染症の検査を受けて陰性の結果を得たとしても、週末に開催されるF1第17戦アブダビGPで復帰を果たせるかどうか定かではない。

 新型コロナウイルスに感染したハミルトンは現在、バーレーンで10日間におよぶ隔離生活を続けている。計算上では隔離は木曜日で終了し、その時点で再度検査を受ける予定になっている。

 そこで陰性と出ればハミルトンの隔離期間は終了するが、そのままヤス・マリーナへ移動してチームに合流するためにはまだ問題が残っている。アブダビへの入国者は全員が14日間の隔離対象となるが、月曜日に複数のチャーター機でこの地を訪れるF1パドック関係者については、この規定の適用除外が認められている。つまり、ハミルトンも今週後半のアブダビ入りにあたり、自由通行が可能となる特別免除を地元政府から取得する必要がある。

ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2020年F1第15戦バーレーンGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 しかし彼に関しては、現地に到着後F1パドックへ向かう前に24時間の隔離が求められている。この制約によって、彼は2020年F1最終戦にタイミングよく加わることを諦めなければならなくなるかもしれない。

「当然、我々としてはこうした事態において、常に関係する政府や法令に従うことを基本に考えてきた」と、FIAレースディレクターのマイケル・マシは説明した。

「今回は、バーレーンの保険当局が彼らの規定に照らして、ルイスの復帰に問題がないかどうかを判断することになるだろう。さらに、アブダビ当局が彼らの基準で決断をする。彼がエントリーできるかどうかの基準を決めるのは、事実上そのふたつの政府機関ということだ」

「もしも彼が各政府の基準に合致し、さらにFIAの定めるプロトコルに従ってパドック入りの前に行う検査で陰性が確認できれば、我々としては彼の復帰に何の問題もない」

 ハミルトンは金曜日のFP1とFP2の出走を逸し、場合によっては土曜日のFP3も走れない可能性がある。しかし、日曜日の決勝レースに出るならば予選には参加する必要がある。

「ニュルブルクリンクで適用したものと同様の、現在の規定の枠組み内で考えれば、ドライバーはフリー走行か予選に出走しているかぎり、決勝レースへの出場は認められる」とマシは語った。

「厳密な言い方をすれば、ドライバーはそれら基準のうちひとつを満たせば良い、ということだ」

「だから、彼らはただコースに行って決勝レースを走れるわけではない。プラクティスセッションのうちひとつ、フリープラクティスであれ予選であれ、どれかをこなさなければならない」

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウォルフは、日曜日にサクヒールで取材に応じ、検査が遅滞なく行われて結論さえ出れば、アブダビでのメルセデスのシートはハミルトンのために確保されると認めた。

「ルイスは日々良くなっており、このまま全快してCOVID-19の検査で陰性と見なされれば、彼がマシンに乗る」とウォルフは述べた。

 ウォルフはまた、仮にハミルトンの欠場が長引いてしまった場合、メルセデスは再びジョージ・ラッセルにマシンを委ねるだろうとも語っている。

ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2020年F1第16戦サクヒールGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)