BMWモータースポーツがシュニッツァー、RBMの2チームとの契約終了を発表。M4 GT3はRMGが開発

 12月4日、BMWモータースポーツは国際的なモータースポーツ界の変化を見据え、ワークス体制の変更について発表した。このなかで、長年ワークス活動を支えてきたシュニッツァー・モータースポーツ、ベルギーのRBM(レーシング・バート・マンペイ)と契約が終了することになった。

 BMWはモータースポーツ活動において、信頼を置く複数のチームと契約し、レース活動を任せていたが、今回の体制変更にともない、長年BMWの看板を背負ってきたふたつの名門の契約が終えられることになった。

 シュニッツァーは、1972年のBMWモータースポーツ創立以前からBMWのモータースポーツ活動を支え、グループAや初代DTMドイツツーリングカー選手権DTM、ETCCヨーロッパツーリングカー選手権/WTCC世界ツーリングカー選手権、さらに海外でも活躍し、マカオGPや日本でもJTCC全日本ツーリングカー選手権でのタイトル獲得、さらに2012年のDTM復帰等、数々のBMWでのワークス活動を担い、数多くの勝利を通して名実ともに世界トップチームの地位を築いてきた。

 2018年末には長年チームを率いたチャーリー・ラムが勇退し、その後甥のヘルベルト・シュニッツァーJrがチームを担うことになったが、ラムが急逝。シュニッツァーJrのもとで新たな歩みを進めながら、2022年デビュー予定の新型M4 GT3の開発を務めていただけに、突然のワークス契約解除となった。

 一方DTMドイツ・ツーリングカー選手権でワークスの一角を担ってきたベルギーのRBMは、チーム代表のバート・マンペイの父が立ち上げ、父が亡くなってからはバート自らの名前で新たにチームを立ち上げた。スパ24時間やWTCC、DTM等25年間に渡りBMWワークスチームの活動を担い、アンディ・プリオールとともにETCCで1回、WTCCで3回の世界タイトルを獲得している。

「現在の困難な情勢のなかで、BMWモータースポーツとのパートナーシップが継続できなくなったことを非常に残念に思う。これらの状況を理解し、尊重したい」というのは、BMWチーム・シュニッツァー代表のヘルベルト・シュニッツァーJr。

「我々シュニッツァーが何十年にも渡り、BMWとともに世界のモータースポーツを歩み、さまざまなカテゴリーでともに祝杯を挙げ、シュニッツァーはBMWモータースポーツの歴史に欠かせない存在であったことを非常に誇りに思っている。BMWは我々の人生そのものであり、情熱だった」

 また、BMWチームRBM代表のバート・マンペイは「クラス1でのDTMが終了したいま、BMWモータースポーツがワークチームとしてRBMのサポートを終了するという決断は非常に残念に思うが、25年間にわたる素晴らしいパートナーシップに対し、BMWには感謝している」とコメントした。

「時代は変わり、我々はみんな困難な未来に直面している。RBMとしてしばらくはレース活動を減らすことになるが、しかし、それは私たちのモータースポーツ活動が終了したという意味ではない。我々はレースを続け、今後どのようなオプションが利用できるかを見たいと思っている。将来どんなチャンスがあるのか​​、とても楽しみにしている」

 今後、シュニッツァーが担ってきた新型M4 GT3の開発/テストプログラムは、DTMに参戦していたBMWチームRMG(ラインホルト・モータースポーツ)が引き継ぐことになる。BMWは2021年に向けIMSAの活動縮小を示唆しているほか、フォーミュラEの来シーズン終了後の活動終了をすでに発表している。

2012年、ブルーノ・シュペングラーを擁しDTMチャンピオンを獲得したBMWチーム・シュニッツァー
2012年、ブルーノ・シュペングラーを擁しDTMチャンピオンを獲得したBMWチーム・シュニッツァー
2012年、ブルーノ・シュペングラーを擁しDTMチャンピオンを獲得したBMWチーム・シュニッツァー
2012年、ブルーノ・シュペングラーを擁しDTMチャンピオンを獲得したBMWチーム・シュニッツァー
BMWチームRBMはDTM活動の一角を担っていた。
BMWチームRBMはDTM活動の一角を担っていた。
2010年WTCC岡山 BWMチームRBM
2010年WTCC岡山 BWMチームRBM
現在開発中のBMW M4 GT3
現在開発中のBMW M4 GT3