メルセデスF1代表から“強力なパフォーマンス”を期待されるラッセル「チャンピオンチームから学習し、成長したい」

 2020年F1第16戦サクヒールGPでルイス・ハミルトンの代わりにメルセデスで走ることが決まったジョージ・ラッセルは、チームのために全力を尽くし、そこで得た経験をウイリアムズで役立てたいと語った。

 バーレーンGP決勝翌日にハミルトンは新型コロナウイルス感染症の検査で陽性の結果が出たため、今週末のサクヒールGPを欠場せざるを得なくなった。メルセデスは、ジュニアプログラム出身で現在ウイリアムズに所属するラッセルを起用することを望み、ウイリアムズと交渉、合意に至った。

 メルセデスはラッセルを将来レギュラードライバーに抜擢することを考えており、彼の力を詳細に評価する上で、このグランプリは貴重な機会になる。

「まず初めに、今週末、ジョージをメルセデスからレースに出場させることを可能にするため、寛容に協力してくれた誠実なパートナーであるウイリアムズに対し感謝したい」とメルセデスF1チーム代表トト・ウォルフはコメントしている。

「ウイリアムズチームとの交渉はポジティブかつ実際的だった。それが合意に至るための重要な要素だったと考える」

「ジョージにとって、ウイリアムズからW11にスイッチすることは簡単な仕事ではないだろう。だが彼にはレースの準備ができており、2020年タイヤへの理解も深く、最新F1マシンにおいてタイヤがどういう挙動を見せるのかを把握している。ジョージはウイリアムズで今年印象的なパフォーマンスを見せ、彼らが序列を上位へと登っていくための、重要な役割を果たしてきた。バルテリ(・ボッタス)は手ごわい基準になるだろうが、ジョージは彼のチームメイトとして強力なパフォーマンスを発揮するものと、私は確信している」

「今回のレースは我々にとってささやかながらひとつの節目になるだろう。ジュニアプログラムのメンバーをワークスメルセデスチームで走らせるのはこれが初めてなのだ。今週末、我々は大きな仕事に取り組まなければならない。チームが最大のポイントを獲得するため、バルテリとジョージをサポートすることに100パーセント集中するのだ」

「だが同時にルイスのことを思っているのは当然のことだ。彼が自己隔離期間に素早く回復するよう、できる限りのサポートを行う」

メルセデスF1代表トト・ウォルフとジョージ・ラッセル
メルセデスF1代表トト・ウォルフとジョージ・ラッセル

 ラッセルは、このビッグチャンスをドライバーとしての向上に役立てたいと考えている。

「最初に、このチャンスを与えてくれたウイリアムズの皆に心からお礼を言いたい。今週末は違うレーシングスーツを着るけれど、僕は変わらずウイリアムズのドライバーだし、いつだってこのチームを応援していく」とラッセルはコメントしている。

「今回のことは、今F1で最高のチームから学習する素晴らしいチャンスだと考えている。そしてウイリアムズの序列を上げる手助けをするためにエネルギーを高め、経験を積み、ドライバーとして向上して戻ってくる」

「僕を信頼してくれたメルセデスにも心から感謝する。もちろん、ルイスの代わりを務めることは誰にもできない。でも僕は彼が一時不在にしている間、このマシンに乗り込んだ瞬間からチームのために全力を尽くす」

「彼が早くよくなるよう祈っている。それが一番大事なことだ」

「この機会をとても楽しみにしている。早く走りたくてたまらないよ」

 メルセデスは、最終戦アブダビGPのドライバープランについてはサクヒールGP後に発表すると述べている。ハミルトンは10日間の隔離生活を送る必要があり、アブダビGPで復帰できるかどうか微妙な状況だ。