2021年のマン島TTレース中止をマン島政府が発表。2年連続で新型コロナウイルスの影響受ける

 11月30日、TTレースのプロモーターであるマン島政府は、2021年5月29日~6月11日に開催予定だった2021年のマン島TTレースを新型コロナウイルスの影響により中止することを発表した。2020年も中止されたため2年連続の決定となる。

 マン島TTレースは、1907年からイギリス諸島にあるマン島の一般公道で開催されている世界最古の二輪車レースだ。現在は7クラス9レースが開催されており、1周約60.73kmの通称マウンテン・コースをタイムトライアル形式で競い合う。

 クラスは大きく分類すると、最高峰が1000ccのスーパーバイク、1000ccで改造範囲が制限されるスーパーストックの2クラス。中量級は600cc4気筒、675cc3気筒などのスーパースポーツ、2気筒650ccのライトウェイトの2クラス。ほかに600ccマシンでライダーとパッセンジャーのふたりが1台のマシンを走らせるサイドカー、2020~2021年の2年間は開催予定がなかったが走行時に二酸化炭素を一切排出しないゼロエミッションカテゴリーで主に電動バイクが参戦するTT Zero、スーパーバイククラスの予選通過者のみ参加可能なシニアクラスが存在する。

 毎年5月末から6月初旬に開催されているが、2020年は新型コロナウイルスのパンデミックを受け、人々を保護するための対策強化によりマン島TTレースの開催を中止することが発表された。しかし、2021年も同様の理由で開催されないことが明らかになった。

 現段階では2021年のクラシックTTとマンクス・グランプリは8月21日から9月3日まで開催される予定だが、これらのイベントが開催されるかどうかの最終決定は2021年3月頃に行うという。また、2022年のマン島TTレースは2022年5月28日~6月11日に開催が予定されている。

 マン島政府のローレンス・スケリー企業担当大臣は「我々は、この決定で多くの人々にもたらす失望を過小評価していない。しかし、レースファンやイベントに関わるすべての人々に確実性と明快さを提供するために、私たちは早期に論理的な決断を下している」と発表した。

「TTは、幅広い範囲の組織により何千人ものボランティアや関係者に依存しており、世界的にも島内でも予防接種プログラムが進んでいるにもかかわらず、6月に何万人もの人々を島に迎えることを約束し、その日までの運営に向けて責任を持って動くことはできなかった」

「我々は、TTを延期することを含む考えられるすべてのオプションを評価したが、TTの特定のインフラストラクチャと重要な配信要素のスケールアップを含む複雑さとリスクがあり、既存の居住者や訪問者の旅行と同様に8月下旬には、何千人もの人々にさらなる混乱を引き起こすことになる」

「クラシックTTとマンクス・グランプリが2021年の後半に開催されることに期待しており、島への訪問者を再び歓迎することを楽しみにしている」

2019マン島TTで3クラス制覇したピーター・ヒックマン(Smiths Racing BMW)
2019マン島TTで3クラス制覇したピーター・ヒックマン(Smiths Racing BMW)
マン島TTのシニアTTでカワサキに44年ぶりの優勝をもたらしたディーン・ハリソン(Silicone Engineering)
マン島TTのシニアTTでカワサキに44年ぶりの優勝をもたらしたディーン・ハリソン(Silicone Engineering)
ジョン・マクギネス(TEAM Batham’s MUGEN)
ジョン・マクギネス(TEAM Batham’s MUGEN)
2019マン島TT最後のレース、シニアクラスで表彰台を獲得したヒックマン、ハリソン、カミンズ
2019マン島TT最後のレース、シニアクラスで表彰台を獲得したヒックマン、ハリソン、カミンズ
2019年マン島TT TT Zeroクラスで3位を獲得したイアン・ロッカー(TEAM MIRAI with ILR)
2019年マン島TT TT Zeroクラスで3位を獲得したイアン・ロッカー(TEAM MIRAI with ILR)
マン島TTのサイドカークラス
マン島TTのサイドカークラス
10秒のインターバルをはさみタイムトライアル形式で行われるマン島TT
10秒のインターバルをはさみタイムトライアル形式で行われるマン島TT