GT300チャンプ獲得のリアライズ 日産自動車大学校 GT-R。その時ピットは?【SUPER GT 2020 最終戦 富士】

■3位浮上でチャンピオン!その時ピットは大きく沸いた

SUPER GTの2020シーズン、GT300クラスのチャンピオンとなったリアライズ 日産自動車大学校 GT-R。

マシンと共に記念撮影
マシンと共に記念撮影

第7戦もてぎを優勝で飾り、ランキングトップに浮上したところで迎えた最終戦の富士。ウェイトハンデが全てなくなり、ガチンコ勝負となる最終戦ですが、予選順位は7位と、若干不安が横切りそうなポジションからレースをスタートします。

リアライズ 日産自動車大学校 GT-R
リアライズ 日産自動車大学校 GT-R
3位浮上しチャンピオンが決まる順位となった瞬間
3位浮上しチャンピオンが決まる順位となった瞬間

潮目が変わったのはピットイン後。終盤に4位となったリアライズ 日産自動車大学校 GT-R。あと一台、3位浮上でチャンピオンというところまで登りつめたのです。そしてJ.P.デ・オリベイラ選手は3位に対して1ラップ1秒以上速いタイム。52周目には3位に浮上します。

ここで完走すればチャンピオン。しかし勢いに乗ったリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rは2位を走るLEON PYRAMID AMGも抜き去り2位に浮上。

これで完走すればだれにも文句を言わせない、運で勝てたなどという言い訳もさせない完璧なチャンピオンとなります。

ファイナルラップを迎えたピットのプラットホーム
ファイナルラップを迎えたピットのプラットホーム

熱すぎるブラジリアン魂のJ.P.デ・オリベイラも2位浮上まで登りつめた今回は慎重に、しかしタイムを落とすことなく残り周回を走り切っていきます。

そしてファイナルラップ。そのオリベイラ選手を藤波清斗選手が出迎えるためにピットのプラットホームへと向かいます。

チェッカーをくぐったマシンを出迎える藤波選手
チェッカーをくぐったマシンを出迎える藤波選手

ピットの前をリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが駆け抜けると、藤波選手は日産の旗を振りながらオリベイラ選手を迎えます。そしてグランドスタンドに向かって勝利の雄たけび!

喜びの涙を流す藤波選手
喜びの涙を流す藤波選手

ピットガレージ側を向いたとき、藤波選手は歓喜のあまり号泣します。藤波選手にとっても、オリベイラ選手にとってもSUPER GTで初のチャンピオンとなった瞬間です。

チャンピオンを喜ぶレースクイーン
チャンピオンを喜ぶレースクイーン

またKONDO RacingのチームとしてのSUPER GTチャンピオンも初となります。これだけ初めて尽くしのチャンピオンもかなり珍しいと言えるかもしれません。

■リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rは学生がピットクルー

日産自動車大学校とのジョイントでチームが結成されたKONDO RacingのGT300クラスチームであるリアライズ 日産自動車大学校 GT-R。

ドライバー、スタッフ、レースクイーン、そして日産自動車大学校の学生の方々
ドライバー、スタッフ、レースクイーン、そして日産自動車大学校の学生の方々

2018年までこのジョイントはスーパー耐久のST-Xクラスに出場していましたが、さらなる高みを目指すために2019年シーズンからSUPER GTのGT300クラスへ参戦しています。

その高みとは日産自動車大学校の学生がピットクルーとして参加することで実戦を学び、自動車整備に経験を生かしてもらおうというものです。1/1000秒を争うモータースポーツは大きな経験となることでしょう。また今回のチャンピオンは学生の方々が自ら手掛けたマシンということもあって、大きな誇りとなっているようです。

チャンピオンのナンバーワンポーズを決める選手とレースクイーン
チャンピオンのナンバーワンポーズを決める選手とレースクイーン

コロナ禍の影響でこれまで参加できなかったチームのレースクイーンですが、今回の最終戦ではチームにとって今シーズン初めてレースクイーンが参加したレースともなっています。まさに勝利の女神と言えるでしょう。

様々な思いが一つとなって成しえたチャンピオン。来シーズンのSUPER GTはどんなドラマが待っているのでしょうか?

(写真・文:松永 和浩)